債券は続伸、株反落や円安一服で買い-長期・超長期ゾーン中心に需要

債券相場は続伸。株式相場が反落し たことや外国為替市場での円安進行の一服が手掛かりとなった。長期や 超長期ゾーンを中心とする現物債への買いも相場を押し上げた。

長期国債先物市場で中心限月の12月物は前週末比10銭高の145円60 銭で開始。いったんは145円57銭まで伸び悩んだが、その後は国内株価 の軟化などを背景に水準を切り上げ、一時は145円75銭まで上昇。終値 は22銭高の145円72銭だった。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物国債の335回債利回りは同0.5ベーシスポイント(bp)低い0.55%で開 始。午後に入ると0.54%と10日以来の水準まで低下した。5年物の120 回債利回りは0.5bp低い0.17%。20年物の150回債利回りは2.5bp低 い1.385%、30年物の44回債利回りは2.5bp低い1.67%までそれぞれ水準 を切り下げた。

大和証券の山本徹チーフストラテジストは、「米連邦公開市場委員 会(FOMC)を無事に通過し、どんどん緩和策の出口に向かって米金利 が一段と上昇するという感じではない。先週まで円安・株高だったが、 金利が上昇し過ぎたこともあり、債券は買いが入っている」と話した。

前週末の米債相場は上昇。米10年債利回りは前日比4bp低下 の2.57%程度。22日のアジア市場では2.55%まで下げた。外為市場では 円が1ドル=108円台後半に上昇。前週末には109円46銭と6年ぶり水準 まで下落した。元日本銀行副総裁の岩田一政日本経済研究センター理事 長はブルームバーグのインタビューで「円安方向にやや行き過ぎになっ ているのではないか」と述べた。

債券相場への影響が大きい長期や超長期ゾーンの入札は10月2日 の10年利付国債まで予定がない。日銀の長期国債買い入れオペは今週も 2回程度見込まれている。

RBS証券の丹治倫敦チーフ債券ストラテジストは、先週の円債相 場は円安・ドル高が進む中で比較的堅調な推移をしたと指摘。「米金利 の上昇には一服感があり、国内でも月末まで大きな発行による供給はな く、需給的にはタイト化しやすい状況が続くだろう。月末までの長期金 利は、小幅に水準を切り下げる展開が予想される」と言う。

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