【今日のチャート】トヨタがレンジ相場脱出へ加速、潮目変化

トヨタ自動車株が過去1年あまりの 上値抵抗線を抜け出そうと、上昇基調を強めている。時価総額で国内断 トツの超大型株の値動きが示すのは、日本株市場で長らく続いてきた小 型株優位からの変化だ。

今日のチャートは、上段がトヨタ株の上値抵抗ライン接近と為替の 動き、下段は東証1部の時価総額と流動性上位30銘柄で構成する TOPIXコア30指数と時価総額が相対的に小さいTOPIXスモール 指数の動きを表す。18日時点のトヨタ株の過去1年パフォーマンスはプ ラス1.8%、コア30はプラス6.5%、スモールはプラス15%だった。

ベイビュー・アセット・マネジメントの佐久間康郎執行役員は、ト ヨタ株の6400-6500円水準に意味はないが、「何回も何回も跳ね返され てきたことで、市場では無視できない壁というコンセンサスになってい る」と指摘。この壁は、為替市場で円安が進んでも日本の輸出数量が伸 びず、円安効果への懐疑論が市場にあることが要因とみている。

しかし、米国の連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの金利予 測が引き上げられ、ドル・円相場は6年ぶりの1ドル=108円台後半ま でドル高・円安が進行。「業績面にプラスであるのは間違いない。業績 期待が市場で高まっていくと、バリュエーションも安いトヨタ株は壁を 抜けていく可能性が高い」と佐久間氏は予想する。

同氏によると、アクティブファンドを運用するファンドマネジャー には、半年-1年前からトヨタをアンダーウエートし、その分の資金を 中小型株に移す動きが見られた。トヨタが節目を抜けてくれば、アンダ ーウエートしている運用者は持たざるリスクを意識してくるかもしれな い、と言う。小型株を売却してトヨタを買う流れは、年初から続いた小 型株優位の流れに変化を及ぼす可能性が出てきた。

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