日経平均が高値、109円へ円安加速-スコットランドは独立反対

東京株式相場は続伸し、日経平均株 価が年初来高値を更新。1ドル=109円台へ加速した円安、米国の低金 利継続観測を背景に、業績期待の買いが機械や輸送用機器、電機など輸 出株に入った。銀行など金融株、金属製品、鉄鋼株なども幅広く上昇。 スコットランドの独立是非を問う住民投票は、反対派が勝利した。

TOPIXの終値は前日比14ポイント(1.1%)高の1331.91、日経 平均株価は253円60銭(1.6%)高の1万6321円17銭。両指数とも年初来 高値を更新し、日経平均は2007年11月以来、6年10カ月ぶりの水準に戻 した。

パインブリッジ・インベストメンツの前野達志マネージングディレ クターは、経済好調を受けた米金利の上昇にによるドル高・円安で日本 株は上がる、という「われわれのシナリオは上半期は実現しなかった が、ここにきてやっと見えてきた」と述べた。

政策金利予測を引き上げた米国と異次元緩和を続ける日本の金融政 策の違いを材料に、6年ぶりのドル高・円安水準を更新した前日のニュ ーヨーク市場の流れを受け、きょうの東京市場のドル・円相場は一時1 ドル=109円46銭まで円安が加速した。前日の日本株市場の終値時点 は108円82銭。

また、米労働省が18日に発表した新規失業保険申請件数は前週比3 万6000件減の28万件と、市場予想の30万5000件を下回った。景気堅調を 確認する半面、米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けた低金利継続 期待もあり、同日の米S&P500種株価指数は最高値を更新。投資家の 恐怖心理を示すシカゴ・ボラティリティ指数(VIX)も3日連続で低 下する中、リスク資産選好の買いもきょうの日本株を押し上げた。

ニューゴルディロックス、日経平均年初来でプラス

野村証券投資情報部の若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテ ジストは、「先行きの金利は上昇するが、ベースには景気堅調があり、 前のめりに金利は上がらないという意味で米国は『ニューゴルディロッ クス』のような形」と言う。

円安、米国株高の流れから、きょうの日本株は買い先行で始まり、 午前中ごろから一段高。日経平均は1月6日に付けた取引時間の中の年 初来高値(1万6164円1銭)を更新するとともに、昨年の大納会終値 (1万6291円31銭)も突破。TOPIXに対し出遅れていたが、ようや く年初来のパフォーマンスもプラスに転じた。

一方、英国からの独立に関するスコットランドの住民投票は、日本 時間午前から徐々に開票結果が判明、独立反対派が勝利した。32の行政 区中、31区の開票が終了した段階で反対派の得票率は55%、推進派 は45%と大半の世論調査を上回る差がついた。この結果に先立ち、ポン ドは上昇。不透明感の後退も、日本株の支援材料になった。

東証1部33業種は機械、金属製品、保険、輸送用機器、電機、鉄 鋼、倉庫・運輸、銀行、ゴム製品、ガラス・土石製品など31業種が上 昇。鉱業、空運の2業種のみ安い。

売買代金上位ではファーストリテイリング、三菱UFJフィナンシ ャル・グループ、富士重工業、ファナック、三菱重工業、川崎重工業、 クレディ・スイス証券が投資判断を上げたIHIが高い。アイフィクス イットの製品分解で、米アップルが発売した「iPhone6プラス」 に部品が搭載されているとされた村田製作所も4%を超す上げ。半面、 花王、NTT、資生堂は下げた。

東証1部の売買高は25億8075万株、売買代金は2兆7497億円。代金 は前日に比べ15%増え、株価指数先物の特別清算値(SQ)算出日を除 くと、2月5日以来の多さ。値上がり銘柄数は1328、値下がりは383。

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