NY外為:ドルが対円で6年ぶり高値、日米金利見通しに反応

18日のニューヨーク外国為替市場で ドルは対円で6年ぶりの高値に上昇。米金融当局が前日、政策金利予測 を引き上げたことから、日米で金融政策の違いが明確となった。

各国中銀の金融政策が出揃う中で、ノルウェー・クローネは上昇。 同国中銀は年内に利下げするとの文言を声明から取り除いた。日本銀行 の黒田東彦総裁は刺激策の継続をあらためて表明した。英ポンドは上 昇。スコットランドでは独立を問う住民投票が続いている。

みずほフィナンシャルグループの為替セールス担当ファビアン・エ リアソン氏(ニューヨーク在勤)は、「前日の金融当局の声明を材料に したドル上昇にまだ反応している」と述べ、「過去数週間は対円でのド ル上昇がある種のトレンドとなっている。この日のドルはさらに上昇し た」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.3%上昇して1ド ル=108円69銭。この日は2008年9月8日以来の高値となる108円96銭ま で上昇した。円は対ユーロで0.8%下げて1ユーロ=140円46銭。

ドルは対ユーロで0.5%下げて1ユーロ=1.2923ドル。一時は13年 7月以来の高値となる1.2835ドルに上昇した。

黒田総裁の発言

日銀の黒田総裁は16日午後、大阪市内で記者会見し、足元でドル 高・円安が進行していることについて、特に日本経済にとってマイナス になるということはないとの見解をあらためて示した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)はは16-17日に開催した定例会 合後に声明を発表し、資産購入が終了した後も事実上のゼロ金利政策を 「相当な期間」維持する方針をあらためて示した。さらに「労働市場の さまざまな指標は労働力の活用がなお極端に低い状態にあることを示唆 している」と繰り返した。

FOMC参加者の予測(中央値)によると、2015年末のフェデラル ファンド(FF)金利誘導目標は1.375%と、6月時点の1.125%から上 方修正された。現在のFF金利は事実上のゼロが続いている。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場アナリ スト、ジョー・マニンボ氏(ワシントン在勤)は「この日は中銀主導の 相場展開だ」と述べ、「ドルは来年の利上げ期待に対して前向きに反応 している」と続けた。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下して1052.65だっ た。

クローネは主要31通貨すべてに対して上昇した。対ドルでは一時 2%と、終値ベースで12年9月以来の大幅高となった。

ポンドは主要通貨の大半に対して上昇。為替トレーダーの間ではス コットランドの独立は反対多数と予想されている。最新の世論調査では 独立反対派が若干リードしていた。ポンドは対ユーロで0.3%上昇、対 ドルでは0.7%上げた。

JPモルガン・チェースのグローバルFXボラティリティ指数 は7.42%と、終値ベースで9月8日以来の低水準。15日には7.65%と、 4月1日以来の高水準をつけた。年初来の平均値は6.87%となってい る。

原題:Dollar Reaches Six-Year High Versus Yen on Outlook; Krone Climbs(抜粋)

--取材協力:Lucy Meakin.

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