ジャンク債トレーダー、FRB議長のメッセージ受け買い再開

債券トレーダーらは、イエレン米連 邦準備制度理事会(FRB)議長のメッセージについて、なお高リスク 債への投資には良い時期だとのシグナルを送っていると判断した。

結局のところ、ダブルライン・キャピタルのファンドマネジャー、 ジェフ・シャーマン氏が言うように「それ以外どこに投資すれば良いの か」ということだろう。

シャーマン氏は連邦公開市場委員会(FOMC)が2日間にわたる 会合を終えた17日に、「全体の状況を見てみると、イエレン議長の動き のように市場も堅実に動いているといった感じだ」と指摘。6%という ジャンク債の利回りは、低インフレや緩慢な成長環境を踏まえると「比 較的魅力がある」と述べた。

イエレン議長は前日、向こう数カ月は利上げに踏み切る意向はない とする一方で、いったん引き締めを開始すればそのペースは当初の想定 よりも速くなる可能性を示唆した。これは少なくともこれまでのところ は、ここ数カ月の間に高利回り債への関心を失っていた投資家がこっそ り戻り始めた状況において、そうした投資家を勇気付ける内容だ。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、ブラックロックの高利 回り債の上場投資信託 (ETF、運用総額120億ドル=約1兆3000億 円)には17日、4620万ドルの資金が流入した。これで今週のETFへの 資金流入は1億9400万ドルとなった。

なぜ高リスク債はイエレン議長のメッセージで恩恵を受けるのだろ うか。

答えはこうだ。政策当局者らは、米経済の成長ペースが借り入れコ スト上昇に対応できるだけの速さにまだ達していないと考えている。そ れはつまり、投機的格付け債の発行体にとって債券は割安な状況が続く ことを意味する。同時に、米国の見通しは上向きつつあり、そうした発 行体としてはデフォルト回避に向けて好ましい状況となる。

シャーマン氏はダブルラインのトレーダーらが約1カ月前から高格 付け債を売り、低格付け債を買い始めたことを明らかにした。

イエレン議長はジャンク債市場についてフロス(小さな泡)の兆し が認められると警告しているが、その一方でジャンク債の買い増しに対 して青信号を出したようだ。

原題:Junk-Bond Traders Got Yellen’s Message and Started Buying Again(抜粋)

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