元ならず者トレーダーが語る、ボーナスある限り不祥事続く

金融業界での不祥事は、限度を超え たいという気持ちをボーナスがあおり続ける限りなくならないと、為替 トレーダー時代に詐欺で有罪判決を受けた元受刑者のジョン・ラスナッ ク氏が述べた。同氏はアライド・アイリッシュ銀行(AIB)の米部門 で6億9100万ドル(現在のレートで約750億円)の損失を出した。

ラスナック氏(49)はアイルランドのRTEラジオとのインタビュ ーで、「若者たちに巨額のボーナスを払って利益を出させるという金融 市場の仕組みが変わらない限り、限度を踏み越えてしまう者が常に出 る」と指摘。「意味のある変化や改革が金融市場で起こっているように は、私には見えない」と付け加えた。

同氏はまた、コンプライアンス(法順守)担当スタッフへのボーナ スも批判。リスクテークを監視する立場の人間にリスクを奨励する性質 の金が支払われれば「見て見ぬふりをする理由になる」とも語った。

ラスナック氏は2002年、AIBのオールファースト・ファイナンシ ャル部門に対して詐欺を働いたことで有罪を認め、禁錮7年半の実刑判 決を受けた。AIBは1年後に同部門をM&Tバンクに売却。5年服役 したラスナック氏は現在、ドライクリーニング業を営んでいる。

服役中には他の受刑囚が同氏の金融ノウハウを活用しようとしたこ ともあったという。「ある者は悪い目的、ある者は良い目的」でそれを 使おうとしたと同氏は振り返った。また、刑務所に入らなければ「決し て得ることがなかったレベルの謙虚さ」が身に付いたとも述べた。

原題:Ex-AIB Rogue Trader Says Banks’ Bonus Culture Encourages Fraud(抜粋)

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