新世代の深海油田技術開発へ-流出事故経験の英BP

米史上最悪の沖合原油流出に関連す る費用が500億ドル(約5兆4300億円)に達する可能性のある英BP が、深海油田開発の取り組みをけん引している。深海は火星の表面同様 に極めて過酷で人を寄せ付けない場所だ。

BPや米シェブロン、英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェルな どの企業は、海表から7マイル(約1万1300メートル)以上の深さの地 中に到達するために新世代の油田技術を開発している。そこでは温度は セ氏200度に、気圧は1平方インチ(約6.45平方センチメートル)当た り2万ポンド(約9.1トン)に達する可能性がある。

BPがメキシコ湾で保有していたマコンド油井で2010年にリグ爆発 事故が発生。11人が死亡し、沿岸数百マイルにわたって原油が流出し た。同社が開発を目指しているのは、この油井よりも過酷な環境だ。こ れらの企業は深海に眠る1兆ドル規模の原油の採掘を目指している。深 海で主要油田が1カ所発見されれば、総産油量はシェール井1000カ所分 を超える可能性もある。シェール井開発は米国に前例のないエネルギー ブームをもたらした。

米ヒューストン大学のマシュー・フランチェク教授(機械工学)は 「海底でのこうした取り組みは他の場所ではかつて行われたことはなか った」と説明。「宇宙に飛び立った先駆者たちも同じことを語ったかも しれない」と述べた。

原題:BP Plans Deeper Drilling for Offshore Oil Despite Ruling: Energy(抜粋)

--取材協力:Alex Nussbaum、Richard Clough.

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