中国人民銀の金利自由化計画に遅れも-景気対策優先との見方

中国人民銀行(中央銀行)の周小川 総裁は預金金利の上限を2016年3月までに撤廃する目標を掲げている が、これについてバークレイズやソシエテ・ジェネラルなどのアナリス トは達成されないと予想している。脆弱(ぜいじゃく)な経済が政策当 局者の取り組みの妨げになっているためだと説明した。

ブルームバーグ・ニュースがアナリスト23人を対象に今月実施した 調査では、同目標の達成は不可能だと約半数が回答した。今月13日発表 の統計で中国の8月の工業生産の拡大ペースが金融危機以降で最も鈍く なり、成長の一段の減速が鮮明となったことがこうした見方の根拠とな っている。

李克強首相は中国経済において市場に「決定的な」役割を与えるこ とを目指す措置を順次実施しているものの、成長維持の取り組みは難航 している。金利自由化が遅れれば、企業は借り入れコスト上昇を回避で き、銀行にとっては18兆ドル(約1950兆円)の預金獲得競争が緩和され るというメリットがある。

ソシエテ・ジェネラルの中国担当エコノミスト、姚煒氏(パリ在 勤)は「急激な景気減速リスクを中国政府が懸念していることは金利自 由化推進の優先順位が若干下がることを意味する」と説明。「金利規制 を撤廃した場合、政府がまさに資金調達コストの引き下げに努めている 時に、一部企業の調達コストが上昇する可能性がある」と指摘した。

周総裁は今年3月、金利自由化が「1、2年以内に実現する可能性 が非常に高い」と発言。アナリスト23人のうち12人はこの目標が達成さ れると回答。残る11人のうち9人は17年3月まで金利規制が続くと予想 し、バークレイズと上海証券は18年3月までとした。同調査は今月3- 5日に実施した。人民銀の北京在勤報道官にコメントを求めたが、これ までのところ返答はない。

原題:China Slowdown Seen Hindering Zhou’s Plan to Scrap Rate Controls(抜粋)

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