体洗えず「もらい湯」も-ロシアがガス輸出停止のウクライナ

ウクライナの首都キエフの当局が、 天然ガス節約のため8月に共用温水の供給を停止して以降、自前のボイ ラーを設置している人々の住宅の玄関前の階段にタオルとせっけんを持 った友人が立っていることが多くなった。友人たちは長い間、体を洗う ことができないでいた。

経理の仕事をしているキエフ在住のユリア・ミクルスカさん(38) は、温水シャワーを数週間浴びることができず、電気温水器が設置され ている兄弟の別荘を訪問。「やっと人間らしく体を洗うことができた」 と語る。

東部で紛争が続く人口約4500万人のウクライナは、ガスが十分に供 給されない冬季に備えようとしている。学校が閉鎖され、自分で温水器 を取り付けるのが困難になるとともに、「もらい湯」をする人が増えて いる。ガスの主な供給元であるロシアが6月にウクライナ向けガス輸出 を停止したことを受け、当局はガス在庫の積み増しを急いでいる。冬季 の気温はマイナス20度まで低下する可能性もある。

ウクライナの国営エネルギー会社ナフトガスによると、ガス在庫は 満杯状態の約半分の163億立方メートル。ナフトガスの国内生産を合わ せても寒さの最も厳しい数カ月間の需要に対応できない。

キエフに熱を提供しているキエフエネルゴは、顧客への供給が11月 初めにずれ込み、来年3月には終了する可能性があるとの見方を示す。 この時期の平均気温はゼロ度に近い。熱供給を例年より1カ月間減らす と、1日当たり550万立方メートルを節約できる見通しだ。

原題:No Russian Gas Means Cold Showers and Closed Schools in Ukraine(抜粋)

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