中国の経済成長、人民銀の流動性供給でも下振れの可能性

中国が810億ドル(約8兆7900億 円)規模の流動性を供給しても、同国経済の成長軌道は下向きの状態が 続きそうだ。

英銀バークレイズなどのエコノミストによれば、中国人民銀行(中 央銀行)が期間3カ月の融資ファシリティーを通じて国内5大銀行に 計5000億元を供給することで、祝日を控えた資金不足は回避される見通 しだ。ただ、国内総生産(GDP)に目立った変化をもたらす公算は小 さいという。

李克強首相は構造改革に引き続き重点を置き、成長率の短期的な変 動に気を取られることはないとしている。中国が今年7.5%の成長目標 を達成できるかは、今回の流動性供給がさらなる緩和の始まりとなる か、一時的な措置で終わるかに左右される。

人民銀は6月以降、一部銀行を対象とした預金準備率引き下げなど の措置を講じてきた。ただ、経済全般への影響は限定的なものにとどま っているとバークレイズの中国担当チーフエコノミスト、常健氏(香港 在勤)は17日付リポートで指摘。「的を絞った緩和措置では景気減速の 流れを止めることはできない」と述べた。

人民銀による流動性供給は、中国政府当局者1人が明らかにした。 同措置が正式に発表されていないことを理由に匿名で語った。人民銀は 流動性供給の報道についてコメントしておらず、17日のファックスでの 問い合わせにこれまでのところ返答していない。

中国工商銀行など国内5大銀行の広報担当はいずれもコメントを控 えた。

原題:China’s Slowdown Seen Yet to Hit Bottom Even After PBOC Action(抜粋)

--取材協力:Xin Zhou、Xiaoqing Pi.

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