アリババ株に投資家は強気姿勢、説明会終え18日条件決定

中国の電子商取引会社アリババ・グ ループ・ホールディングは新規株式公開(IPO)に関する世界各地で の一連の説明会を終え、18日夜に価格を決定する。IPOの規模は220 億ドル(約2兆4000億円)近くに上る見込み。

サンフランシスコでの説明会ではスマートフォンが同社事業をどう 変えるかを問われ、ロンドンでは潜在的株主が偽造品をめぐる懸念を示 した。シンガポールでは創業者ジャック・マ(馬雲)会長が自社をオオ カミ、ライバル企業を犬に例えて説明するなど、同社は各地で投資家の 質問に対応した。多くのファンドマネジャーは不安はあるものの、中国 で拡大する消費者の基盤を活用できるアリババの能力や低いバリュエー ションを重視し、アリババ株を買う準備を整えている。

CMリサーチ(ロンドン)のマネジングディレクター、サイラス・ メワワラ氏は「アリババのリスクを考えると、投資家の強気には驚かさ れる」と述べ、「アリババは支配的企業で今は電子商取引の時代である という一面もある。だがその一方で、この会社には多くの警戒信号も出 されている」と指摘した。

ブルームバーグ・ニュースの記者はニューヨークとボストン、サン フランシスコ、香港、シンガポール、ロンドンで開かれた説明会に参加 した潜在的投資家に感想を取材した。アリババの広報担当、ボブ・クリ スティー氏はコメントを控えた。

ニューヨーク

説明会を最初に開いたニューヨークでは、最終的に800人を超える 大勢の投資家が会場のウォルドルフ・アストリア・ホテルに詰め掛け た。投資家はアリババによる買収戦略に関心を示した。

アリババは今年、映画製作からタクシー予約サービスまで幅広い業 界での買収に46億ドルを投資しており、中国企業としては企業買収に最 も積極的だ。盛んな買収で利益率に影響が及ぶ可能性があるものの、同 社は消費者との接点となる新たな方法を見いだしユーザーベースを拡大 したい意向だ。ルーズベルト・インベストメント・グループの数量分析 ディレクター、ゴンウェン・ペン氏は「買収が話題だった。アリババが 支配的でない市場での買収だ」と語った。

フィデリティ・インベストメンツやパトナム・インベストメンツが 本拠を置き投資信託業界のメッカとされるボストンでは、オンライン決 済を手掛ける関連会社アリペイとの関係に投資家は関心を示した。ま た、一部の内部関係者が取締役会の過半数を指名できる組織として上場 が決まったのは、少数派株主の利益が軽視されるとの懸念を深めるもの と一部投資家は受け止めている。

説明会開催地の中でアリババ本社(中国杭州)に最も近い香港で は、馬会長は野心的に国際展開する考えを示し、欧州と米国、アジアで 「大いに」事業を拡大したいと記者団に抱負を語った。

ロンドンの説明会は17日開催され、200人余りが出席。アリババの プラットフォームで販売された偽造品に関連し、リスク管理についての 質問が出た。ジョゼフ・ツァイ(蔡崇信)副会長は投資家に対し、専任 スタッフ1000人が偽造品対策に取り組んでいると説明した。

原題:Alibaba Bulls in ‘What, Me Worry?’ Mode as Global Roadshow Ends(抜粋)

--取材協力:Sarah Frier、Ruth David、Oliver Renick、Callie Bost、Belinda Cao.

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