FOMC:来年3月にも米利上げか-市場関係者コメント

米連邦公開市場委員会(FOMC) は16-17日に開催した定例会合後に声明を発表し、景気が緩やかに拡大 しインフレ率は目標を下回っていると指摘した上で、資産購入が終了し た後も事実上のゼロ金利政策を「相当な期間」維持する方針をあらため て示した。

市場関係者のコメントは以下の通り。

◎FOMC声明に関する決定は「拮抗」か-INGのカーネル氏

8月の消費者物価指数(CPI)低下を踏まえると、政策指針に関 する文言の大きな変更は「つじつまが合わないようだ」と、INGのエ コノミスト、ロブ・カーネル氏がリポートで指摘した。

たとえそうだとしても、FOMCのメンバー2人が反対に動いたこ とから、「今回の決定は拮抗(きっこう)したものだったと考えられ る」。

次回会合ではイエレン議長の記者会見は予定されておらず、 FOMC声明の文言を巧みに変更するのは一段と難しくなるだろう。

◎FOMC予測の「点」、6月よりタカ派寄りに-三菱UFJ

最新のFOMC経済予測の「点図表」は2015年から17年にかけて 「FOMCがよりタカ派寄りの姿勢である」ことの兆しだと、三菱 UFJセキュリティーズのストラテジスト、ジョン・ハーマン氏がリポ ートで指摘した。

◎来年3月の米利上げの可能性も、目標達成早まれば-バークレイズ

バークレイズのエコノミスト、マイケル・ゲーペン氏は米利上げ時 期について、来年6月と引き続き予想しているものの、連邦準備制度の 目標達成が予想よりも早くなれば3月の可能性が高まるとリポートで指 摘した。

今回のFOMC声明にはほとんど変更がなかった。7月に公表され たFOMC議事録に基づき、フェデラルファンド(FF)金利は翌日物 リバースレポ(RRP)金利を下限に、超過準備への付利(IOER) を上限とされると予想。

◎FOMCは市場の想定よりタカ派になったようだ-HFE

現時点では「引き締めを急いでいない」とハイ・フリークエンシ ー・エコノミクスのエコノミスト、ジム・オサリバン氏はリポートで指 摘した。

ただ、当局者は全体としては、「向こう数年は市場に織り込まれて いるよりも引き締めを行う」との姿勢を示し続けている。

◎米利上げのタイミング不明瞭、混乱招くメッセージ-ジェフリーズ

声明の内容は全体的に予想よりもハト派な一方、経済予測は予想に 比べタカ派だったと、ジェフリーズのエコノミスト、ウォード・マッカ ーシー氏がリポートで指摘した。

その結果、混乱を招く一貫性のないメッセージが送られた。成長率 予想を引き下げる一方、FF金利誘導目標の見通しは上昇し、低インフ レ環境での反応関数について疑問が浮上した。

7月のFOMCの議事録よりも詳細な内容がない「出口戦略の指 針」を公表した理由が不明だ。

◎FOMCは労働市場の見通しで「興味深い点」を示した-CIBC

FOMCの2017年の失業率予測は4.9-5.3%で、「当局が長期的均 衡と考える水準を下回る」とCIBCのアンドルー・グランサム氏がリ ポートで指摘した。

◎FOMC声明はウォール街の「思い違い」示す-ピアポント

金融当局者らは「自分たちの成長モデルに欠陥があったと次第に気 付き始めているようだ」と、ピアポント・セキュリティーズのエコノミ スト、スティーブン・スタンリー氏がリポートで指摘した。

一方で市場参加者は「予想される限り、極めて緩和的な金融政策を 織り込んでいる」。

◎FOMCは金融政策目標により構造的な障害を認識-FTN

データ次第というのが引き続きFOMCに関する市場の見方だが、 「それが本当に最初の数回の利上げを導く確固たる方針であるのかは不 明だ」と、FTNのストラテジスト、ジム・ボーゲル氏がリポートで指 摘した。

インフレが脅威でないとしても、当局は5.5%の失業率に「そこそ こ満足」するというのが偏りのない結論だ。

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