米国株:小幅高、終了前に伸び悩む-FRB議長発言に反応

米株式相場は一時、米連邦公開市場 委員会(FOMC)声明を受けて大きく上げたものの、最終的には声明 発表前と同じ水準で取引を終えた。声明では低金利を「相当な期間」維 持する方針が示された。

S&P500種の業種別10指数では7指数が上昇。資源や金融、通信 の上げが目立った。フェデックスやレナーは、決算がアナリスト予想を 上回ったことを受けて買い進まれた。

S&P500種株価指数は前日比0.1%高の2001.57。米東部時間午後 2時のFOMC声明発表後は一時0.6%高となった。ダウ工業株30種平 均は24.88ドル(0.2%)上げて17156.85ドルと、過去最高値。一時89ド ル上げた。両指数とも、終値は午後2時時点での水準から1ポイント以 内だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長はFOMC 会合後の記者会見で、低金利を「相当な期間」維持する方針には条件が 伴うと述べた。

ボヤ・インベストメント・マネジメントのシニア市場ストラテジス ト、カリン・キャバナー氏は「イエレン議長はハト派の服を着たタカ派 かもしれない。経済指標の内容次第で利上げペースや正常化への道筋が 変わる可能性があると繰り返し述べているからだ」と指摘。「経済は勢 いを増しつつある。3月かそれより前に多少の利上げはあり得ると考え ている」と続けた。

FOMC声明

FOMC声明では、経済活動は緩やかなペースで拡大しつつあり、 インフレは委員会の中長期的な目標を下回る状況が続いていると指摘。 また政策金利については、資産購入プログラム終了後も「相当な期 間」、ゼロ付近にとどめておくことが適切との見解を示した。この声明 に反応して株式相場は一時上げを拡大した。FOMCが発表した参加者 の予測(中央値)によると、2015年末のフェデラルファンド(FF)金 利誘導目標は1.375%と、6月時点の1.125%から上方修正された。17年 末時点の政策金利予測は3.75%だった。

イエレン議長はFOMC会合後の記者会見で、「労働市場はまだ完 全には回復していない」とし、「職を望みながらも見つけられない人が なお多くいる」と続けた。また「インフレ率は委員会の目標である2% を下回り続けている」と述べた。7月の声明では「委員会の中長期的な 目標にやや近づいた」と指摘していた。

毎月の債券購入額については150億ドルに減らし、10月で資産購入 プログラムが終了するペースを維持した。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は0.6%低下し12.65。

S&P500種

S&P500種は前日も上昇。中国人民銀行(中央銀行)が国内5大 銀行に5000億元の流動性供給を開始したとの報道に反応した。

この日発表された8月の米消費者物価指数は1年4カ月ぶりにマイ ナスとなり、インフレが依然として金融当局の目標を下回っていること が示された。

クレディ・スイス・グループの株式調査アナリストらは、S& P500種が年末までに2050に上昇すると予想している。従来予想の2020 から上方修正した。クレディ・スイスは、株式は他の資産と比較して 「異常なほど割安」だと指摘。株式相場は15年半ばにかけて上昇が続 き、同年下期には当局の利上げに伴い調整が見られると記した。

フェデックスは3.3%高の159.71ドル。レナーは5.8%上げて41.40 ドル。

原題:U.S. Stocks Pare Gain as Investors Weigh Prospects for Fed Rates(抜粋)

--取材協力:Jeff Kearns、Craig Torres.

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