グロース氏、FRBよりデリバティブ-ファンド成績押し上げに

パシフィック・インベストメント・ マネジメント(PIMCO)の共同創業者ビル・グロース氏は、米国債 投資のリターンを高めるのに、イエレン米連邦準備制度理事会 (FRB)議長よりデリバティブ(金融派生商品)の方が頼りになると 考えている。

グロース氏は2216億ドル規模のPIMCOトータル・リターン・フ ァンドが保有していた480億ドル相当の米国債の大半を4-6月(第2 四半期)に売却、代わりに約450億ドル(約4兆8000億円)相当の米国 債先物を購入した。8月の届け出資料から分かった。先物は当初支払額 が小さく、グロース氏は手元に残る資金をブラジル債やスペイン債、イ タリア債などの高利回り証券に投資できる。

プルデンシャル・フィクスト・インカムのシニア運用者エリック・ シラー氏は「彼らは現金を使って米国債に対するスプレッドの大きい周 辺国債を買っている」と述べた。

PIMCOは5月に、米金利が金融危機前の時代よりも長期にわた って低水準にとどまると予想した。世界的に成長率が低くなり、景気を 過熱も減速もさせない中立の金利が低くなるという説をPIMCOは唱 えている。同社は先物やオプション、スワップを使ってリターンを押し 上げる戦略の検討を顧客に勧めている。

PIMCOの広報担当、アグネス・クレーン氏は、ファンドをめぐ る変更について直ちにコメントできないと述べた。

PIMCOは今月12日に提出した届け出で、トータル・リターン・ ファンドを含む38本の投資信託についての制限を変更し、デリバティブ 戦略を広範に活用できるようにしたと明らかにした。

原題:Bill Gross Used $45 Billion Derivatives to Lift Pimco Fund Gains(抜粋)

--取材協力:Mary Childs.

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