米シティがのめり込むデリバティブ-リスクテークはDNAか

米銀3位のシティグループは、デリ バティブ(金融派生商品)により深くのめり込んでいる。

金融危機の際に米銀で最大の救済を受けたシティの届け出によれ ば、同行のデリバティブの未決済契約高は6月末現在で62兆ドル (約6650兆円)に達し、2009年6月末時点の37兆ドルから69%急増し た。これに対し、米銀最大手のJPモルガン・チェースは68兆ドルと過 去5年で14%減少。シティは大半の米銀を上回り、首位のJPモルガン に肉薄しつつある。

08年に信用収縮を助長する一因となった金融商品の規制に監督当局 が取り組む中で、シティはデリバティブ契約を拡大させており、中央銀 行の利上げに伴い価値の変動が予想される金利スワップ契約を最も多く 積み上げている。シティのデリバティブは92%余りが取引所で売買され ておらず、監督当局による危険の察知をより難しくしている。

シティが金融危機で450億ドルの公的支援と3000億ドル余りの資産 保証を求めざるを得なくなった原因を分析する研究論文を執筆したジョ ージ・ワシントン大学のアーサー・ウィルマース教授(法学)は、「リ スクテークは彼らのDNAに組み込まれている」と指摘。デリバティブ は勝者側のポジションであっても他の当事者が支払い不能となるリスク を伴うとした上で、「要するに投機的なトレーディングビジネスだ」と の見方を示した。

原題:Citigroup Embraces Derivatives Risk as Deals Surge After Crisis(抜粋)

--取材協力:Yalman Onaran、Matthew Leising.

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