日本株続落、市況安の海運、不動産売り-FOMC前で見送り

東京株式相場は続落。運賃市況安を 受けた海運株の下げが目立ち、不動産株、その他金融や証券、銀行など 金融株中心に安い。米国の金融政策を決める連邦公開市場委員会 (FOMC)の声明発表を前に様子見ムードが強く、東証1部の売買代 金は前日に比べ1割以上減った。

TOPIXの終値は前日比5.90ポイント(0.5%)安の1304.96、日 経平均株価は22円86銭(0.1%)安の1万5888円67銭。

しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、円安の 一服と「日経平均も1万6000円手前で、イベント前に買い方は様子見、 売り方は利益確定売りを出している」と話した。

FOMCは16日から2日間の日程で始まり、17日に声明を発表す る。米紙ウォールストリート・ジャーナルは16日、この声明で「相当な 期間」低金利を維持する、との文言を変更しない見通しと報道。労働市 場では労働力の活用が依然低い状態にあるため、声明内容は7月分と大 差ないだろうとした。

みずほ証券エクイティ調査部の三浦豊シニアテクニカルアナリスト は、FOMC声明が「ハト派的な文言になれば、為替も株価も上値は重 い」と予想。半面、タカ派的な表現になった場合、「円安がもう一段進 む可能性があるが、逆に米国株が下がる可能性があり、プラス・マイナ ス相殺」とみている。

中国で景気刺激策の観測

一方、中国のニュースサイト、シナ・ドット・コムは16日、同国が 国内5大銀行に計5000億元 (約8兆7100億円)の流動性を供給したと 報じた。中国の政策期待などで上昇した同日の米国株の流れを受け、き ょうの日本株は反発して開始。しんきんアセットの藤原氏は、中国政府 が支援策を続けており、同国経済に対し「大きな心配はない。成長率は 鈍っていくだろうが、引き締めては小出しに対策を打っていく状況が続 くだろう」と言う。

ただ、朝方の買い一巡後はTOPIX、日経平均とも伸び悩み。午 前のTOPIXに続き、午後は日経平均もマイナス圏に沈んだ。きょう のドル・円相場は1ドル=107円10-20銭台でこう着、前日の日本株市 場の終値時点は107円26銭だった。16日のニューヨーク市場では、米利 上げ前倒し観測の後退で一時106円81銭の円高場面があった。

東証1部33業種は海運や不動産、その他金融、パルプ・紙、電気・ ガス、倉庫・運輸、機械、証券・商品先物取引、銀行など30業種が下 落。海運は、16日のばら積み船の国際運賃指標であるバルチック・ドラ イ指数が4日続落、2%下げたことが嫌気された。鉱業、小売、医薬品 の3業種は高い。

売買代金上位ではソフトバンクやみずほフィナンシャルグループ、 ソニー、三菱地所、三井不動産、日立製作所、コマツ、野村ホールディ ングス、アイフル、商船三井が下落。これに対し、ファーストリテイリ ングや蛇の目ミシン工業、enish、ヤフー、大塚ホールディング ス、SUMCO、JUKIは買われた。東証1部の売買高は18億9667万 株、売買代金は1兆8056億円と4営業日ぶりに2兆円の大台に届かなか った。値上がり銘柄数は491、値下がりは1199。

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