カルパース、ヘッジファンド投資撤退は資産拡大への壁が要因

米最大の公的年金基金、カリフォル ニア州職員退職年金基金(カルパース)がヘッジファンドへの投資40億 ドル(約4290億円)を全て引き揚げることを決めたのは、費用に十分見 合うほどプログラムの規模を拡大できないと判断したためだった。

カルパースのテッド・エリオポウロス暫定最高投資責任者 (CIO)は16日、ブルームバーグテレビジョンの番組「マーケット・ メーカーズ」で「われわれのヘッジファンド配分はかなり小規模だっ た」とし、「ポートフォリオ全体のうち大きな割合について効果的に分 散化あるいはヘッジする能力ないし保証が得られなかった」と説明し た。

運用資産2980億ドルのカルパースは15日、24のヘッジファンドと6 つのヘッジファンド・オブ・ファンズから資金を引き揚げると表明し た。この決断はプログラムの運用成績とは関係ないとエリオポウロス氏 は明言。取締役会は引き揚げる資金をどこに投資するか決めておらず、 そのプロセスには1年程度かかるとしている。

ニュージャージー州の年金基金などはヘッジファンドへの投資を増 やしている。一方、米最大の年金基金であるカルパースは、世界的な金 融危機で運用資産が3分の1強減少し、損失穴埋めに納税者の負担を増 やさざるを得なくなったためリスク低減に取り組んでいる。カルパース は退職給付費用の増加に対応したリターン目標の達成に向け2002年に初 めてヘッジファンドに投資していた。

カルパースによると、同基金が昨年度(13年7月-14年6月)にヘ ッジファンド投資で支払った手数料は1億3500万ドル。ヘッジファンド 投資の運用成績はプラス7.1%で、全体のリターンへの寄与度は0.4%だ った。

原題:Calpers’ Hedge-Fund Exit Stemmed From Challenge to Expand Assets(抜粋)

--取材協力:Katherine Burton、James Nash、Alison Vekshin、Brian Chappatta.

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