NY外為:ドル下落、FOMCによる低金利長期化を見込む

16日のニューヨーク外国為替市場で はドルが主要通貨に対して一時4カ月ぶりの大幅安となった。米連邦公 開市場委員会(FOMC)が17日発表の声明で「相当な期間」低金利を 維持すると繰り返す可能性があるとの見方が広がった。

ドルは過去4週間で3%超上昇。投資家はこれまで金融当局が景気 回復に伴い低金利を「相当な期間」維持するとのガイダンスを声明から 取り除くとみていた。米紙ウォールストリート・ジャーナルの記者が FOMC声明の文言に変化はないとの見通しを示すと、ドルはこれまで の上げ幅を縮小した。

BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏 (ニューヨーク在勤)は、「FOMC声明の文言の変化は強力なシグナ ルとなる。従って当局は実際の利上げが近づくまでは文言の変化を見送 るとみている」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット 指数は0.3%下げて1047.22。一時は5月6日以来で最大となる0.5%下 げた。ドルは対ユーロで0.2%下げて1ユーロ=1.2960ドル。円は対ユ ーロで0.1%下げて1ユーロ=138円84銭。ドルは対円でほぼ変わらずの 1ドル=107円13銭。今月12日には107円39銭と、2008年9月22日以来の 高値となった。

JPモルガン・チェースのグローバルFXボラティリティ指数 は7.63%。前日は7.65%と終値ベースで4月1日以来の高水準をつけ た。

カナダ、ブラジル

カナダ・ドルは主要16通貨すべてに対して上昇。同国の7月の製造 業売上高が市場予想を上回る前月比2.5%増加し、537億カナダ・ドルに 達した。カナダ・ドルは対米ドルで0.8%高。

ブラジル・レアルは上昇。新たな世論調査ではルセフ大統領への支 持低下が示されるとの観測が背景。ブラジルはリセッション(景気後 退)と目標値を上回るインフレに直面している。

レアルは対ドルで一時1%高の1ドル=2.3192レアルをつけた。

FOMCは16、17両日に定例会合を開く。フェデラルファンド (FF)金利先物動向によれば、FOMCが来年9月までに利上げする 確率は76%となっている。8月29日は73%だった。

USフォレックスのディーラー、レノン・スウィーティング氏(サ ンフランシスコ在勤)は「金融当局は慎重だ。すべての目標を達成した わけではないからだ」と述べ、「この局面で当局がタカ派的になる可能 性は低いだろう」と続けた。

ブルームバーグ相関加重指数によると、先進10カ国通貨のうちドル は過去1カ月間で3.1%上昇と、最も伸び率が高かった。円は2%低 下、ユーロは0.6%下げた。スイス・フランは0.6%低下した。

この日のフランはユーロに対して0.1%上昇して1ユーロ=1.2086 フランと、スイス中銀が設けている1ユーロ=1.20スイス・フランの上 限に迫った。

原題:Dollar Falls Most Since May on Bets Fed Won’t Drop Rate Pledge(抜粋)

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