天然ゴム、上昇するとの見方強まる-5年ぶり安値でタイ減産

天然ゴム価格が1月に始まった弱気 相場の底値に近づいており、上昇に向かうとの見通しがアナリスト15人 を対象に実施した調査で示された。価格が5年ぶりの安値に下落したこ とをきっかけにタイで減産が進んでいることが背景にある。

ブルームバーグ・ニュースが東京やシンガポール、バンコクのアナ リスト15人を対象に実施した調査の中央値では、東京商品取引所の天然 ゴム先物相場は年末までに1キログラム当たり205円に上昇すると予想 されている。これは、16日午後0時12分現在の同取引所の価格191.5円 を7%上回る水準。天然ゴム相場は2011年に達した過去最高値を64%下 回っている。

東京や上海、タイ市場の天然ゴム価格はいずれも今月、09年以来の 安値まで下落した。3年前に価格が過去最高値に達したことを受け、タ イの農家は栽培を増やしたが、現在では供給削減に向け樹齢の高いゴム の木の伐採を開始し、ラテックスの採取を減らす見通しだ。

調査会社JSCのアナリスト、重本貴樹氏は、価格下落によってタ イでの減産が加速し、世界市場の供給過剰分が縮小するとの見方が強ま るだろうと指摘。世界の自動車販売台数が今年、過去最高水準に達し、 タイヤ生産が増加すると予想されるため需要は健全だと述べた。

原題:Rubber Poised to Rise as Prices at 5-Year Low Cut Thai Output(抜粋)

--取材協力:鈴木偉知郎.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE