イエレン議長は緩やかに利上げへ、物価の落ち着き続く-調査

5年間の安定的な経済成長の後もイ ンフレがなお抑制された状態にあることから米連邦準備制度理事会 (FRB)のイエレン議長は2015-17年に緩やかにしか利上げしない可 能性が高い。ブルームバーグのエコノミスト調査でこうした見通しが示 された。

回答したエコノミスト61人のうち、当局による17年末政策金利予想 中央値が長期的な金利予想の中央値を下回ると答えたのは56%。長期的 な予想の中央値と同じ水準を想定したのは41%だった。調査は今月11 -15日に実施した。

FRBは16、17両日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。 完全雇用と物価安定の目標にどれだけ近づけば06年以降で初の利上げが 必要になるかを検討しており、四半期経済予測では経済成長率や失業 率、インフレ率、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利誘導 目標の見通しを示す。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのプライベートバンキング部門で チーフ投資ストラテジストを務めるスコット・クレモンズ氏は、 FOMCにはイエレン議長を含めて「労働市場のスラック(たるみ)が まだありインフレの証拠はないと見て、長期にわたり低金利を続け過ぎ て失敗する方がましだ」との意見が「明らかに大多数だ」と指摘した。

ブルームバーグ調査では、15年末のFF金利誘導目標が今年6月の 予測の1.13%付近にとどまるとの回答が57%に上った。6月の予測を上 回るとの答えたのは34%だった。

エコノミストらはインフレ率が引き続き抑制された水準にとどまる と予想。53%の回答者は個人消費支出(PCE)価格指数が3カ月連続 で2%以上の水準となるのは15年10-12月(第4四半期)以降と予想し た。同指数は2年余りにわたってFRBの目標の2%を下回っている。

「相当な期間」

当局者は資産購入終了後も金利を「相当な期間」据え置くという表 現の見直しも議論している。資産購入は10月のFOMC後に終了する見 込み。ブルームバーグのエコノミスト調査では、今月のFOMC声明に 「相当な期間」という表現が維持されるかどうかについて意見がほぼ均 等に分かれた。53%の回答者はこの文言が維持されると予想した。

この文言が削除されれば、米国債利回りは押し上げられる可能性が 高いとエコノミストは指摘している。文言削除で10年債利回りは年内 に25-50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇すると回答者 の60%が予想。利回りはほとんど変わらないとの回答は約2割だっ た。16%の回答者は50-75bpの上昇を予想した。

原題:Yellen Rate Raises Seen as Gradual in Survey as Inflation Muted(抜粋)

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