KKR、ファースト・データ再建に期待-アップルに技術提供

米JPモルガン・チェースを1年5 カ月前に辞め、米ファースト・データの最高経営責任者(CEO)に就 いたフランク・ビシグナト氏は、シリコンバレーの企業との関係構築に 忙しい日々を過ごしてきた。

ファースト・データは、ウォルマート・ストアーズやマクドナルド を顧客に持つ決済業界の大手企業だ。ただ、金融危機前に行ったレバレ ッジド・バイアウト(LBO、買収先の資産などを担保にした借り入れ による買収)の結果、約230億ドル(約2兆4600億円)の債務を抱えて おり、成長分野を見つけようと苦戦していた。競合企業もすぐ後ろまで 追い上げていた。

米アップルが今月、電子決済システム「アップル・ペイ」を搭載し た新型「iPhone(アイフォーン)」を発表し、ビシグナト氏 (55)の努力は実を結んだ。ファースト・データが同システムへの暗号 化技術の提供で合意したことで、新たな顧客を獲得し、米KKRに7年 前に買収された同社を立て直せる可能性がある。

資産家のヘンリー・クラビス氏とジョージ・ロバーツ氏が率いるプ ライベート・エクイティ(PE、未公開株)投資会社のKKRにとって は、JPモルガンの共同最高執行責任者(COO)だったビシグナト氏 の成功に頼るところが大きい。

KKRが2007年にファースト・データを債務や手数料を含めて298 億ドルで買収して以来、KKRの最初の出資はその価値の約20%を失っ た。個人消費低迷が業績に響き、ファースト・データではCEO4人が 交代していた。

--取材協力:Devin Banerjee、Sabrina Willmer.

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