世界の銀行大手、外為取引手法の見直し進める-操作疑惑受け

不正操作疑惑で傷ついた銀行業界 で、世界有数の大手行が外為取引手法の見直しを進めている。顧客の信 頼を取り戻し、業界に変更を強いる当局の取り組みを阻止するためだ。

バークレイズとドイツ銀行、ゴールドマン・サックス・グループ、 ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)、 UBSはほとんど規制のない為替市場で、厳しく管理された顧客情報を 通じてディーラーが利益を得たりすることを難しくする措置の導入を図 っている。事情に詳しい関係者が明らかにした。5行は銀行による外為 取引の43%を占める。外為市場では1日当たり5兆3000億ドル(約570 兆円)の取引がある。

各行の動きについて公の場で話す権限がないとして匿名を条件に語 った関係者によれば、銀行は顧客注文情報へのディーラーのアクセス制 限やオンラインのチャットルーム利用禁止のほか、電子プラットホーム での取引推進などの措置を講じている。

銀行のガバナンス(企業統治)を専門とするロンドン・スクール・ オブ・エコノミクス(LSE)金融市場グループのトム・キルヒマイヤ ー研究員は「ようやく外為市場が21世紀に入ることになる。今の状況 は15年ないし20年前に恐らく導入すべきだったプロセスの近代化だ」と 語った。

各行の取り組みの背景には、ディーラーが部外秘の顧客情報を他社 のディーラーに漏らし、資産運用担当者が利用する為替の指標で談合し た疑惑について3大陸の当局が調査に乗り出したことがある。米英の監 督当局は一部の調査について11月にも和解する方向で協議中。サンフォ ード・C・バーンスティーンのアナリスト、チランタン・バルア氏(ロ ンドン在勤)によると、この不祥事に伴う銀行に対する制裁金は最 大150億ドルに達する見通し。

原題:World’s Biggest Banks Said to Overhaul FX Trading After Scandal(抜粋)

--取材協力:Liam Vaughan、Suzi Ring、Trista Kelley.

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