債券は上昇、20年債入札順調で長期や超長期債に買い-FOMC見極め

債券相場は上昇。きょう実施の20年 利付国債入札が順調な結果となったことを受けて長期や超長期債を中心 に買いが優勢となった。

長期国債先物市場で中心限月の12月物は5営業日ぶりに反発。前日 比3銭安の145円34銭で開始し、直後に145円32銭と中心限月の日中取引 ベースで6月19日以来の安値を付けた。午後に入ると水準を切り上げ、 一時は145円62銭まで上昇。終値は24銭高の145円61銭だった。

RBS証券の丹治倫敦チーフ債券ストラテジストは、「20年債入札 結果はやや強かった。入札結果を受けて長い年限が買われた。特に20年 債は割安化していたので、巻き戻しの買いが入っている」と話した。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物国債の335回債利回りは前日比0.5ベーシスポイント(bp)高の0.58% で開始。新発債としては6月24日以来の水準に上昇し、午前は同水準で 推移した。午後は徐々に水準を切り下げ、0.555%と11日以来の低水準 に下げている。

20年物の149回債利回りは一時1.405%と7月23日以来の高水準を付 けたが、午後に入ると3bp低い1.37%まで低下した。30年物の44回債利 回りは1.71%に上昇していたのが、午後に入って1.68%まで低下した。

財務省が実施した表面利率1.4%の20年利付国債(150回債)の入札 結果によると、最低落札価格は99円40銭と市場予想を5銭上回った。小 さければ好調なテール(最低と平均落札価格の差)は5銭と前回の2銭 からやや拡大。投資家需要の強弱を示す応札倍率は3.89倍と4月以来の 高水準となった。

SMBC日興証券の山田聡シニアクオンツアナリストは、「国債大 量償還で投資資金は潤沢である上、10月2日の10年債入札までの2週間 に長期ゾーンの発行はなく、需給不安は乏しいタイミング」と話した。

FOMC

米連邦公開市場委員会(FOMC)は16日から2日間の日程で会合 を開催。四半期経済予測では、経済成長率や失業率、インフレ率、政策 金利であるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の見通しを示す。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのジョン・ヒルゼンラース 記者は、FOMCが17日発表する声明に量的緩和終了後のゼロ金利政策 継続期間を示唆する「相当な期間」の文言は維持されると指摘した。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、一部観測記事がきっか けになり、文言修正への警戒は和らいだと指摘。「相当期間低金利を継 続の文言修正は引き続きマイノリティの見解で、これが実現すれば債券 ベアフラット化、ドル高、株安の反応。文言や政策金利見通しが維持さ れた場合の反応がその逆であろう。一方、この文言が維持され、政策金 利見通しが引き上げられるような組み合わせだった場合の反応を予想す るのは難しい」と説明した。

--取材協力:赤間信行.

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