カルパース:ヘッジファンドへの投資引き揚げ-コスト理由に

米最大の公的年金基金、カリフォル ニア州職員退職年金基金(カルパース)はヘッジファンドへの40億ドル (約4300億円)の投資を全て引き揚げる計画だ。コストが高過ぎること と複雑さを理由に挙げている。

カルパースのテッド・エリオポウロス暫定最高投資責任者 (CIO)は15日のインタビューで、24のヘッジファンドと6つのヘッ ジファンド・オブ・ファンズからの資金引き揚げの決定について、運用 成績とは関係ないと説明。運用規模2980億ドルのカルパースの取締役会 は引き揚げた資金をどこに配分するかを決めていない。資金引き揚げに は約1年が必要だという。

エリオポウロス氏は「ヘッジファンド投資プログラムの複雑さとコ ストを減らすためこれを排除する判断を下した。カルパースの規模を考 慮すると、目立った変化を実際にもたらようなヘッジファンドの取引は できないとの意見を特に踏まえた」と説明した。

ニュージャージー州の年金基金などはプライベートポートフォリオ でヘッジファンドの配分を増やしている。一方、米最大の年金基金であ るカルパースは、世界的な金融危機で運用資産が3割強減少し、損失穴 埋めに納税者の負担を増やさざるを得なくなったためリスク低減に取り 組んでいる。カルパースは退職給付費用の増加に対応したリターン目標 の達成に向け2002年に初めてヘッジファンドに投資していた。

手数料

カルパースによれば、同基金は昨年度(13年7月-14年6月)にヘ ッジファンド投資で1億3500万ドルの手数料を支払った。ヘッジファン ド投資のリターンはプラス7.1%で、全体のリターンへの寄与は0.4%。

カルパースの昨年度のリターンは世界の株価指数の高値更新を背景 にプラス18.4%だった。カルパースのリポートによると、同基金はオク ジフ・キャピタル・マネジメント・グループやベイン・キャピタル傘下 のブルックサイド・キャピタル、ランズダウン・パートナーズ、キャニ ヨン・パートナーズの運用するファンドに投資。ロック・クリーク・グ ループやパシフィック・オルタナティブ・アセット・マネジメントが運 用するファンドがファンド・オブ・ファンズ投資に含まれるという。

カルパースのリターン目標はプラス7.5%。過去10年のヘッジファ ンド投資のリターンは年率でプラス4.8%。

原題:Calpers to Divest From Hedge Funds, Citing Expenses, Complexity(抜粋)

--取材協力:Katherine Burton.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE