欧州株:ほぼ変わらず-M&A期待も中国減速懸念が重し

15日の欧州株式市場で指標のストッ クス欧州600指数は前週末からほぼ変わらず。先週は週ベースで5週ぶ り下落となっていた。この日は買収絡みでの買いが見られたものの、失 望を誘う中国の経済データが重しとなった。

ビールメーカーの英SABミラーやオランダのハイネケンが上昇 し、19の業種別指数では食品・飲料株指数が最も上げた。ハイネケンは SABミラーから買収の打診があったものの、これを拒否したことを明 らかにした。スペインの通信サービス事業者ジャズテルは2009年6月以 来の大幅高となった後、取引停止。同社買収合意にオレンジが近づいて いると、事情に詳しい関係者が述べた。一方、石油・ガス関連株は値下 がり。中国の8月の工業生産の拡大ペースが08年の金融危機以降で最も 鈍くなり、ブレント原油相場が2年ぶり安値を付けたことが手掛かり。

ストックス600指数は前週末比0.1%安の343.91で終了。日中 は0.4%下げる場面もあった。先週は1%安と、週ベースで8月8日終 了週以来の値下がりとなっていた。

エイムド・キャピタルのポートフォリオマネジャー、ダニエル・ウ ェストン氏(ミュンヘン在勤)は「株式市場が気にする成長懸念を中国 が一段とあおった」と指摘。「地政学的な供給懸念と成長に導かれた需 要の弱さを考える投資家にとって、エネルギー取引は厄介だ。企業の重 大な合併・買収(M&A)発表に比べ、成長をめぐる状況は大きな懸念 材料だ」と述べた。

中国国家統計局が13日発表した8月の工業生産は前年同月比6.9% 増加。拡大ペースは7月の9%や、ブルームバーグ・ニュースが調査し たエコノミストの8月の予想中央値(8.8%)にいずれも届かなかっ た。8月の小売売上高は前年同月比11.9%増、1-8月の都市部固定資 産投資は前年同期比16.5%増に鈍化した。

この日の西欧市場では独DAX指数は0.1%上昇。仏CAC40指数 は0.3%値下がり。西欧18カ国ではイタリアのFTSE・MIB指数と ポルトガルのPSI20指数の下げが目立ち、それぞれ1%余り下落し た。

原題:Europe Stocks Little Changed as China Data Offsets M&A Activity(抜粋)

--取材協力:Inyoung Hwang.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE