英中銀総裁、スコットランド独立イエスに備え臨戦態勢

イングランド銀行(英中央銀行)の カーニー総裁は独立に縁がある。母国カナダでゴールドマン・サック ス・グループに勤めていた1995年には、ケベック州がカナダからの独立 を目指した。英中銀総裁となった今、スコットランドが英国からの独立 の是非を問おうとしている。

中銀総裁としてこの独立騒動の矢面に立つことになったカーニー総 裁は、連合王国の分裂の可能性という大変な試練に直面。18日の投票の 結果が予断を許さない状況の中、総裁は国際会議のための今週のオース トラリア訪問を早々に切り上げる。独立が選択された場合に金融の安定 を確保することが、中銀総裁に求められている。

ナショナル・バンク・オブ・カナダ・ファイナンシャル(モントリ オール)のチーフエコノミスト兼ストラテジストのステファン・マリオ ン氏は「出身地やこれまでの経緯から見て、カーニー総裁は想定外のシ ナリオに迅速に対応できる中銀総裁の1人だ」と話した。

カーニー総裁は英議会に対し、スコットランドが独立を選んだ場合 の緊急対策と戦略を用意してあると述べたものの、詳細は明らかにして いない。ただ、独立したスコットランドが通貨として英ポンドを使うこ とは理にかなわないと発言。またスコットランドの中央銀行が信頼性を 確立するには国内総生産(GDP)を上回る外貨準備が必要になるだろ うとも述べている。

スコットランドが独立を決めた場合、その後の1年半の移行期も、 イングランド銀が最後の貸し手の役割を担う。ブルームバーグ・ニュー スが実施したエコノミスト調査で、75%がスコットランド独立の場合の 最大のリスクとして資本逃避を挙げた。

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