OECD:ユーロ圏と米国の経済成長率予想を下方修正

経済協力開発機構(OECD)はユ ーロ圏と米国の今年の成長率予想を下方修正した。地政学的リスクの高 まりと欧州の低インフレが重しになると指摘した。

OECDはユーロ圏の今年の成長率見通しを0.8%と、5月時点予 想の1.2%から下方修正。米国は2.1%と、2.6%から引き下げた。

OECDは15日公表したリポートで、「金融市場の強気は幾つかの 重大なリスクの高まりに照らすと、整合性がないようにみえる」とし、 「ユーロ圏で続く低成長が予想する上で最も不安な要素だ」としてい る。

中東の紛争激化とユーロ圏のインフレ低下の中でも、MSCIオー ル・カントリー・ワールド指数は今年これまでに6%上昇している。

OECDはユーロ圏当局者らに、インフレ期待の動向が後のデフレ 入りの警告にならなかった日本の例から学ぶよう呼び掛けた。「1990年 代の日本の体験は、インフレ期待の指標が実際のインフレ率落ち込みの 先行指標として不十分な場合があることを示している」とし、「90年代 初頭の日本の6-10年間のインフレ期待も2%に近く、デフレ入りの警 鐘にはならなかった」と指摘した。

OECDは2014年のドイツとフランス、イタリアの成長率予想をそ れぞれ1.5%と0.4%、マイナス0.4%に引き下げた。15年はそれぞ れ1.5%と1%、0.1%のプラス成長となりユーロ圏全体は1.1%成長と 予想されている。

投資の弱さと選挙を控えた不透明感が重しとなるブラジルは今年 が0.3%、来年が1.4%成長の見込み。

日本は今年が0.9%、来年が1.1%成長と予想され、中国はそれぞ れ7.4%と7.3%が見込まれる。OECDはインドのみ今年の成長率予想 を引き上げ、5.7%とした。15年は5.9%を予想している。

米国の15年成長率は3.1%の見込み。英国は今年が3.1%、来年 が2.8%と予想されている。

原題:OECD Trims Developed World Growth Forecast as Risks Build (抜粋)

--取材協力:Catherine Bosley.

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