債券は下落、20年入札警戒で超長期ゾーンに売り-超長期先物取引ゼロ

債券相場は下落。外国為替市場での 円安基調に加えて、あすの20年債入札に対する警戒感から超長期債を中 心に売りが優勢となった。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物国債の335回債利回りは前営業日の12日終値比横ばいの0.57%で開 始。その後は0.5ベーシスポイント(bp)高い0.575%と、新発債としては 6月25日以来の高水準を付けた。5年物の120回債利回りは0.5bp高 い0.185%と新発債としては6月13日以来の水準に上昇した。

20年物の149回債利回りは午後に入って1bp高い1.40%と7月23日 以来の高水準。30年物の44回債利回りは1.5bp高い1.705%に上昇した。

UBS証券の井川雄亮債券ストラテジストは、「あすの20年債入札 に向けて若干ヘッジ売りが出ている」と指摘。ただ、「20年債入札は利 回り水準1.4%台が見えてきた、新発債になるので現行水準なら買いや すいのではないか。米連邦公開市場委員会(FOMC)で大きな動きが なければ、20年入札通過後は需給が堅調になりやすい」と話した。

長期国債先物市場で中心限月の12月物は同1銭高の145円41銭で取 引を開始。日本銀行が午前10時10分の金融調節で国債買い入れオペを見 送ると4銭安まで下落した。午後はもみ合いとなり、終値は3銭安 の145円37銭だった。

大阪取引所によると、超長期国債先物の日中売買高がゼロだった。 7月8日以来で、4月の上場後で2回目となる。FOMCなど注目材料 が多く、取引が手控えられた。長期国債先物12月物の日中売買高は1 兆8910億円と1日以来の低水準だった。

財務省は17日午前、20年利付国債入札を実施する。償還日が前回債 より3カ月延びるため、回号は150回債となる。表面利率(クーポン) は前回債より0.1ポイント低い1.4%となる見込み。発行額は前回債と同 額の1兆2000億円程度。

円安

この日の東京外国為替市場で円はおおむね1ドル=107円台前半と 6年ぶりの円安水準で推移した。

東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、「8月まで は利回りの自然落下が機能していたが、9月に入って状況が大きく変わ った。円安・ドル高が進行し、トレンドとなってなかなか止まらないか らだ。目先はそれが現物長期債の売りや超長期ゾーンのスワップのペイ (債券売りに相当)を促している」と指摘した。

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