米国債:7日続落、1年ぶりの最長連続安-米政策見通しで

12日の米国債は下落。これで7日続 落とここ約1年での最長連続安となった。米連邦公開市場委員会 (FOMC)は来週の定例会合後に発表する声明で「債券購入が終了し た後も相当な期間低金利を維持する」との文言を外す可能性があるとの 見方が広がった。

先物市場動向によると、FOMCが2015年7月までに政策金利を引 き上げる確率は61%。10年債利回りは上昇、2カ月ぶりの高水準をつけ た。朝方発表された8月の米小売売上高が4カ月ぶりに高い伸びを示し たほか、消費者マインド指数も上昇したことが手掛かりだった。

BNYメロン・キャピタル・マーケッツの米国債トレーディング責 任者、ダン・マルホランド氏は、「世界的に国債に対して売り圧力が見 られる。FOMCは経済成長見通しに基づいて、従来予想よりも早期に 行動を起こす可能性がある」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の2.61%。一時は7月8日以来の高水準をつけた。同 年債(表面利率2.375%、2024年8月償還)価格は17/32下げて97 30/32。前回は2013年6月25日までの7日間で国債が連続安となった。

利回り格差

2年債と3年債の利回り格差は52bpと、2011年4月以来で最大と なった。過去5年間の平均値は30bpとなっている。

2年債と10年債の利回り格差は2.05ポイントと、8月1日以来で最 大となった。

ブルームバーグ・グローバル先進国ソブリン債指数は前日までの過 去2週間で2.2%低下。2013年6月以来で最悪のパフォーマンスを付け ている。

この日は世界的に国債が下落した。独10年債利回りは4bp上げ て1.08%。日本の10年債利回りは1bp上げて0.57%だった。

今週実施された3年、10年、30年債の入札で、海外の中央銀行を含 む間接入札者の落札比率は42.5%。応札倍率は2.91倍と、6月以来の高 水準となった。

サンフランシスコ連銀の研究者は今週のリポートで、「FRBのガ イダンスが現在と今後のデータの両方にどれだけ左右されるかを一般の 人々が十分重視していない可能性がある」と指摘した。

米小売売上高、米消費者マインド指数

米商務省の発表によると、8月の小売売上高(速報値)は、季節調 整済みで前月比0.6%増加し、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト予想中央値と一致した。前月は0.3%増と、速報の横ばいか ら上方修正された。

9月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は84.6と、前月の82.5から上昇し、2013年7月以来の高水準 となった。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の政府債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「下半期の国内総生 産(GDP)が2.5-3%増になるとの見方と一致する力強い統計がま た発表された」と述べた。

原題:Treasuries Extend Longest Slump in a Year on Fed Policy Outlook(抜粋)

--取材協力:Anchalee Worrachate.

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