米財務省、規制回避狙う銀行の動向監視-海外でのスワップ取引

米財務省は、ウォール街の金融機関 が海外の系列会社が行うスワップ取引について米国の規制を免れるため に取っている措置を注視している。同省当局者が11日明らかにした。

米金融機関は海外の系列会社に対する保証をやめる措置を取ってお り、当局はこれが米銀のエクスポージャーを取り除くことになるのかど うかを検証している。700兆ドル(約7京5200兆円)規模のデリバティ ブ(金融派生商品)市場での取引に米金融規制改革法(ドッド・フラン ク法)の制限が及ぶのを回避するため、金融機関は事業の在り方を変更 している。

監視には財務省に加え、商品先物取引委員会(CFTC)、連邦預 金保険公社(FDIC)が共同で当たっている。ドッド・フランク法の 規制は、スワップ取引の大半について、清算機関で保証するとともに、 取引所ないしスワップ執行ファシリティーで取引が行われるようにする ことで、リスクを減らし透明性を向上させる狙いがある。

CFTCのマサード委員長は5日のインタビューで、「金融業界は 規制を迂回できるように組織を変容させることに非常に長けている」と 指摘した上で、銀行の手法は「規則に違反してはいないかもしれない が、スワップのディーラーを傘下に持つ米国の金融機関に対する海外で の活動からのリスクがなくなったことを意味するとは限らない」と語っ た。

同委員長は、CFTCがこの問題に関し、連邦準備制度理事会 (FRB)、FDIC、通貨監督庁(OCC)、証券取引委員会 (SEC)と意見交換していることを明らかにした。

ドッド・フランク法は米国の金融機関の保証を受けて海外で活動す る系列会社に対しては適用されるが、保証を受けない系列会社に対する 監視はそれほど厳しくない。CFTCの2013年の指針が示している。

原題:Bank Moves to Avoid Overseas Swap Rules Watched by U.S. Treasury(抜粋)

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