【個別銘柄】富士重高値、アサヒ安い、都民銀や王将買われる

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は次の通り。

富士重工業(7270):前日比2.6%高の3188円。一時3196円と年初 来高値を更新した。ドイツ証券は11日、投資判断「買い」と目標株 価3400円を継続。会社側が2014年の米国販売台数目標を50万台に上方修 正した点について、前年比18%増に相当し、スバルの市場シェアが3% を超すのは史上初だと評価。今後、供給逼迫が解消し、来期利益に期待 が持てるという。ドル・円相場の1円上下で営業利益は約95億円の影響 を受け、国内自動車メーカーで感応度が最高水準とも指摘した。

アサヒグループホールディングス(2502):1%安の3244円。野村 証券は、11日までにビール各社の8月の月次販売数量が出そろったこと を受け、ビール類は7、8月が需要月であり、下期の序盤は厳しい状況 と指摘した。8月のビール類市場の販売数量は前年同月比8%減と、7 月に続き天候不順でさえず、カテゴリー別ではビールが7%減、発泡酒 が7%増、新ジャンルが15%減だった。

NTN(6472):1.9%安の471円。クレディ・スイス証券は11日、 投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を450円か ら420円に下げた。北米カルテル課徴金と欧州での軸受不具合に関する 特別損失64億円の計上時期が不透明で、欧州売上高比率の高さやエクイ ティ・ファイナンスのリスクなども指摘。同証による15年3月期営業利 益予想を410億円から会社計画並みの400億円に減額した。

東京都民銀行(8339):4.3%高の1381円。東京財務事務所が11日 に公表した7-9月期の法人企業景気予測調査は、景況判断指数 (BSI)が7.3と4-6月期のマイナス12から改善した。10-12月期 見通しは9.2。また、設備投資(土地購入額除く、ソフトウエア投資含 む)は14年度通期で前年度比9.1%増の見込み。都内企業からの資金需 要増を見込む買いが入った。10月に経営統合する八千代銀行(8409) も4.2%高の3740円。

カプコン(9697):2.3%安の1722円。モルガン・スタンレー MUFG証券は11日、投資判断を「オーバーウエート」から「イコール ウエート」に下げた。大型タイトル投入の確度が高く、アジア展開で恩 恵を受ける銘柄としつつ、向こう12カ月はパチスロ事業での自粛に伴う 業績下振れリスクが懸念されるという。

王将フードサービス(9936):3.1%高の4155円。10月1日から餃 子の王将全店でグランドメニューの販売価格を改定する、と11日に発 表。原材料価格や光熱費、人件費が高騰する中、国産食材を主として扱 うため、現行価格では高付加価値商品の提供とサービスの提供持続は難 しいと判断した。餃子本体価格は東日本で220円から240円、西日本 で200円から220円に変更。採算改善につながるとみられた。

スターバックスコーヒージャパン(2712):2.6%高の1325円。15 年3月期の営業利益予想を115億5000万円から前期比19%増の130億5000 万円に上方修正する、と11日に発表。フラペチーノなどビバレッジ商品 の好調で、上期の既存店売上高が想定を上回って推移しているため。ま た12日、15年初夏に鳥取県への出店を決定、第1号店はJR鳥取駅南側 でドライブスルーを併設する。これにより、全国47都道府県全てに出店 することになった。

オンキヨー(6628):9.2%高の178円。パイオニア(6773)と同社 は、来年3月をめどにオンキヨー本体とパイオニアのAV(音響・映 像)機器子会社を経営統合することで合意した、と12日付の日本経済新 聞朝刊が報道。規模拡大や経営効率化観測が広がった。これについて両 社は12日午後に資料を開示、正式発表した。

ジャパンフーズ(2599):2.1%安の1154円。15年3月期の営業利 益計画を12億7000万円から6億5000万円に下方修正する、と11日に発 表。上期に消費税増税の駆け込み需要の反動や天候不順の影響を受けて 受注数量が減少したほか、下期の飲料業界は閑散期に入ることなどを踏 まえた。前期比では36%増益が一転、30%減益の見込み。

あすか製薬(4514):2.6%高の1352円。高血圧症治療剤の「カン デサルタン錠2mg・4mg・8mg・12mg『あすか』」を12日から発売する、 と11日に発表。今後の業績貢献を見込む買いが先行した。

本多通信工業(6826):3.7%高の990円。4-9月期(上期)の連 結営業利益計画を4億5000万円から6億円に上方修正する、と11日に発 表。車載分野の伸長、収益性の高い産業用コネクターの本格回復に加 え、合理化効果も寄与する。前年同期比では4.3%減益が一転、28%増 益になる見込み。

オービス(7827):150円(17%)高の1040円でストップ高。14 年10月期の連結営業損益計画を7900万円の赤字から4億7300万円の黒字 に上方修正する、と11日に発表。木材事業で低採算の姫路工場のライン を停止、本社工場への集約で需給が改善し、販売価格の引き上げを通じ て採算性が改善した。これまで無配としていた期末配当計画は、1株10 円に復配方針。

MonotaRO(3064):5.7%安の2764円。いちよし経済研究 所は11日、投資判断を「買い」から「中立」、株価フェアバリュー を3100円から2800円に下げた。現行モデルは一物一価の価格体系で、購 買規模に応じた価格変更など大企業ニーズへの対応が難しいと指摘。今 後は大企業への拡販、海外事業の強化が必要とし、同経研による14年12 月期営業利益予想を51億円から44億円(会社計画43億2700万円)、来期 を92億円から79億円に減額した。

TASAKI(7968):3.6%安の1236円。11日に発表した13年11 月-14年7月期連結営業利益は、訪日外国人向けの売り上げ増加など小 売り事業が好調で前年同期比4.7倍の14億円だった。既に14年10月期計 画の12億円を上回るが、会社側は見通しを維持し、第4四半期の動向に 不透明感が広がった。

日本テレホン(9425):8.3%安の1373円。5-7月期(第1四半 期)の営業損益は900万円の赤字と、前年同期の1800万円の黒字から悪 化した。中古携帯電話機の販売堅調で売り上げは1割以上伸びたが、競 争激化による値引き施策の拡大で利益率が低下、販売促進費の増加も負 担になった。

石井表記(6336):150円(16%)安の794円でストップ安。11日に 発表した2-7月期(上期)の連結営業利益は、液晶関連製造装置の増 収やスイッチパネルの販売増で前年同期比60倍の5億3900万円だった。 すでに15年1月期計画の3億6200万円を上回るが、会社側が見通しを維 持し、下期の動向に不透明感が広がった。

図研エルミック(4770):6%安の1250円。ソフトウエア開発会社 のシーイーシー(9692)との資本提携を解消する、と11日に発表。業務 提携は継続する。CECによる株式取得から7年以上が経過、これまで の両社間の基盤構築を踏まえ、関係を見直すとした。CECの保有株比 率は8.6%だったため、株主構成の不安定化が懸念された。

MORESCO(5018):3.7%高の1891円。8月末時点の株主数 が2000人以上となり、9月11日付で東証1部から2部銘柄への指定替え に係る猶予期間から解除された。TOPIXから除外された場合のパッ シブ資金の流出懸念が後退した。

ジャパンインベストメントアドバイザー(7172):11日に東証マザ ーズ市場に新規株式公開(IPO)、上場初日を買い気配のまま終えて いたが、きょう初値を形成した。公開価格の2550円に対し、2.3倍とな る5770円。オペレーティング・リースなど金融ソリューション事業を手 掛け、14年12月期の連結営業利益計画は前期比2.1倍の4億8500万円。 終値は6770円で、初値を基準にストップ高。

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