米国株(12日):下落、小売売上高の増加で早期利上げ観測

米株式相場は下落。小売売上高が4 カ月ぶりの高い伸びを示したことを背景に、利上げが早まるとの観測が 広がった。

S&P500種を構成するエネルギー株指数は1.5%下げ、週間での下 落率は3.7%に拡大した。キャタピラーは0.5%安と、これで6営業日続 落。一方、アリババ・グループ・ホールディングの株主ヤフーは3.9% 上昇して8年ぶりの高値。アリババは新規株式公開(IPO)への準備 を進めている。インターネット広告を手掛けるコンバーサントは30%急 伸。同社はアライアンス・データ・システムズへの身売りで合意した。

S&P500種株価指数は前日比0.6%安の1985.54で終了。週間で は1.1%値下がりした。ダウ工業株30種平均は61.49ドル(0.4%)安 の16987.51ドル。小型株で構成するラッセル2000指数は1%下落。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ投資ストラテジスト、 マーク・ルッシニ氏は電話インタビューで、「本日発表された小売売上 高と消費者マインド指数のデータは米金融当局の利上げが早まるとの見 方に一致する」と指摘。「米当局が意外に早く利上げを迫られる場合、 時期だけでなく、利上げのペースがどうなるのかが問題になる。それが 株式相場の楽観的見通しを台無しにするのかどうか不安だ」と述べた。

米商務省の発表によると、8月の小売売上高(速報値)は、季節調 整済みで前月比0.6%増加し、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト予想中央値と一致した。主要13項目のうち11項目が増加し た。特に自動車と建設資材が良好だった。前月は0.3%増と、速報の横 ばいから上方修正された。

消費者マインド

9月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は84.6と、前月の82.5から上昇し、2013年7月以来の高水準 となった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は83.3 だった。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は債券購入プログラムを縮小 し、利上げに関して検討する中、景気の強さを見極めようとしている。 FOMCは16、17両日に定例会合を開く。

FOMCが早期の利上げに踏み切るとの警戒が強まったことを背景 に、S&P500種は週間でも6週ぶりに下落した。同指数は5日に終値 の最高値を更新していた。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 ( VIX)は3.9%上昇して13.31。週間では10%上げて、8月1日終了週 以来の大幅上昇となった。

S&P500種の業種別10指数はすべてが下落した。エネルギー株指 数は1.5%安、週間での下げは3.7%となった。世界の原油需要が減速し つつあるとの懸念から、原油価格が下落したことが背景。公益株指数 は0.8%下落。

キャタピラーやヤフー

キャタピラーは0.5%安。バンク・オブ・アメリカは今週、同社の 投資判断を「バイ(買い)」から「ニュートラル(中立)」に引き下げ た。株価は4日以降3.5%下げている。

ヤフーは3.9%高の42.88ドルと、2006年1月以来の高値。アリババ は予定するIPOに向け十分な注文があったため、募集を早期に終わら せる計画だ。事情に詳しい関係者が明らかにした。

コンバーサントは30%急伸。アライアンス・データは同社を23億ド ル(約2470億円)で買収することで合意した。

原題:U.S. Stocks Decline on Fed Speculation After Retail Sales Climb(抜粋)

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