金と原油相場の相関性、11カ月ぶり高水準-欧州の景気低迷で

金と原油市場の相関性がここ約1年 で最も高くなっている。両者の相関性は今年初めに低下したものの、欧 州の景気減速に伴うドル相場の上昇を背景に再び高まりつつある。

金と、米国の指標原油WTI(ウェスト・テキサス・インターミデ ィエート)相場はいずれも7-9月(第3四半期)に、今年に入って初 めて四半期ベースで下落する可能性が高い。米ゴールドマン・サック ス・グループも弱気見通しを示していた。米国で景気回復に伴い連邦準 備制度理事会(FRB)による利上げに道が開かれ、インフレ見通しが 抑制されたことも、金と原油の価格下落につながっている。

BB&Tウェルス・マネジメントで170億ドル(約1兆8200億円) 相当の運用を手掛けるウォルター・ヘルウィグ氏は10日の電話インタビ ューで「ドル相場の動きが主として金と原油の相関性を高める要因とな ってきた。そしてここにきて、欧州と新興諸国の景気減速により金と原 油の相関性が再び高まっている」と指摘。「金と原油の投資妙味が薄れ てきている。米株式とドルへの資金流入が続き、金と原油の相場は恐ら く引き続き軟調となろう」と語った。

原油と金先物の120日間の相関係数は今週、プラス0.3付近と昨年10 月以来の高水準を付けた。相関係数はプラス1に近づけば2つの相場が 同じ方向に動いていることを示し、マイナス1に近づけば反対方向に動 いていることを示す。今年2月には2009年7月以降で初めてマイナスと なっていた。

原題:Gold-Oil Link Strongest in 11 Months as Europe Woes Drive Losses(抜粋)

--取材協力:Mark Shenk.

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