ドラギECB総裁:投資回復には改革と刺激策の両方が必要

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁は11日、政府がECBと協力して改革の達成と成長の刺激に取り組ん で初めてユーロ圏の投資が危機前の水準に戻るとの認識を示した。

ドラギ総裁はミラノでのイベントで、「インフレ率を当局が望まし いとする水準に近づけ、景気を刺激し、失業率を低下させるにははっき りした投資の増加が不可欠だ」と指摘。「成長を促進し信頼感を植え付 ける適切な構造的政策が伴わない限り、金融刺激策も財政刺激策も成功 し得ない」と述べた。

ECBは6月以降、融資の促進とデフレ回避を目指し、利下げを実 施したほか、低コストの銀行融資や民間セクターの債務買い取りの方針 を表明。同時に各国政府に対し、労働市場の自由化や需要押し上げのた めの措置に消極的にならないよう求めている。

ドラギ総裁は「ユーロ圏の企業投資水準は08年以降、わずかに改善 したにすぎない一方で、米国では危機前の水準を超えている。われわれ はこの変革を行わない限り、持続可能な回復は見込めないだろう」と語 った。同総裁は12日にミラノで開かれるユーロ圏財務相会合に出席す る。

条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)の第1弾は今月18 日に実施予定。ECBは今月、資産担保証券(ABS)とカバード債の 購入を通じて実体経済への融資の促進を図る方針も明らかにした。これ についてドラギ総裁は11日、ABSとカバード債の「購入プログラムは 金融政策の伝達機能を高め、一段の金融緩和策を実施する上で TLTROを効果的に補完すると予想している」と説明。「政策委員会 は物価安定維持の責務に従い、必要に応じてさらなる行動を取る用意が ある」と述べた。

原題:Draghi Says Investment Rebound Needs Both Reform and Stimulus(抜粋)

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