債券は続落、円安進行で売り優勢-10年債や20年債に売り圧力との見方

債券相場は続落。外国為替市場での 6年ぶりの円安進行を受けて売りが優勢となった。市場では10年債や20 年債に対する売り圧力が強かったとの見方が出ていた。

長期国債先物市場で中心限月の12月物は前日比9銭高の145円51銭 で開始し、145円53銭まで上昇。その後は水準を切り下げ、一時は5銭 安の145円37銭まで下落。終値は2銭安の145円40銭だった。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物国債の335回債利回りは前日引け値0.565%より0.5ベーシスポイン ト(bp)低い0.56%で開始。その後は水準を切り上げ、0.57%と前日に付 けた7月4日以来の高水準で推移した。2年物の344回債利回りは横ば いの0.075%。20年物の149回債利回りは1.39%と8月7日以来の高水準 を付けた。

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、今 週に入って相場の流れが変わったと指摘。「10年債や20年債はロング (買い建て)が多く、これまで金利が低下していたので売りが出てい る」と話した。

東京外為市場で円は一時1ドル=107円39銭と2008年9月以来の水 準まで下落した。株式相場は続伸し、TOPIXは前日比0.2%高 の1313.72で引けた。米10年国債利回りは12日のアジア時間で2.56%台 と1カ月ぶり高水準を付けている。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは「米金利やドル上昇のめ どがまだ見えない。20年債入札に向けて国内勢が超長期債のポジション を外す動きが広がれば、相場の下げ余地はもう少し広がる」と言う。

日銀オペ

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ4本(総額6300億円) の結果によると、残存期間1年超3年以下、3年超5年以下、10年超25 年以下の応札倍率は前回から低下した。一方、25年超は上昇した。

TB買い入れオペ2500億円の結果によると、応札額は5447億円 で2502億円を落札。応札倍率は2.18倍と前回の1.68倍から上昇した。前 日の基準値との平均利回り格差はゼロ%。新発3カ月物TBの479回 債、477回債、6カ月物の478回債が応札されていれば、前回9日のTB 買い入れオペに続いて、日銀はマイナスの利回りで落札したことにな る。案分利回り格差はマイナス0.009%だった。新発TB3カ月物はマ イナス0.015%まで低下した。

SMBC日興証券の山田聡シニアクオンツアナリストは、新発3カ 月物などは前日の引け値がマイナスなので、応札されていれば利回り格 差から見てそれと同水準か、さらにマイナスで落札されていることにな ると指摘。「日銀はマイナス金利でも買い入れ、2%の物価目標達成を 何が何でも達成する姿勢を示している」と述べた。

--取材協力:池田祐美.

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