2年目迎えたラジャン総裁、インド中銀の刷新目指す-正念場に

昨年9月4日の就任から2年目に入 ったインド準備銀行(中央銀行)のラジャン総裁。過去1年間に通貨ル ピーは過去最安値から回復し、成長率は2年ぶりの高水準に加速。さら にインフレ率は2ポイント近く押し下げられた。

だが、任期3年の同総裁にとってこれからが正念場だ。国際通貨基 金(IMF)のチーフエコノミストを務めたラジャン総裁(51)は、同 中銀の使命を物価安定に絞るとともに、幹部の人材を多様化し、職員に は技能の専門性を高めるよう促すといった目標を掲げる。

そのためには、部外者の採用に反対する労組を説得し、金融規制当 局の監視強化を狙う議員らと闘い、成長加速を目指す政府に財政赤字抑 制に取り組むよう働き掛けなければならない。ラジャン総裁の改革努力 はイスラエル中銀のフィッシャー前総裁が同中銀で直面したものと共通 点があると言える。

現在、米連邦準備制度理事会(FRB)副議長を務めるフィッシャ ー氏は、イスラエルが世界的な経済危機を乗り切る上でかじ取り役を務 め、政策変更が立法化されるのを見届けるまで同中銀トップの座にとど まった。

シカゴ国際問題評議会のフィリップ・レビー上級研究員は5日のイ ンタビューで、「ラジャン氏はインドへの信頼回復で素晴らしい成果を 挙げた」と指摘。その上で、「経済に真の影響をもたらすような広範な 改革を実施する余地があるという点では、それは政治的手腕という別の 技能の問題だ。インドの政治はやっかいだ」と語った。

インド中銀は、同国政府と新たな金融の枠組みを議論するととも に、日々の業務を取り仕切る最高執行責任者(COO)の起用を目指し ている。インド財務省の7月の報告書によると、インフレ目標や、政策 金利の決定に当たる委員会などが概要に盛り込まれている。

原題:Rajan Channels Fischer With India Central Bank Restructure Plan(抜粋)

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