グーグル:日本製スマホゲームを世界展開-アップルに対抗

米グーグルは日本国内で人気のスマ ートフォン向けゲームの海外進出支援を強化している。オンラインスト ア事業で米アップルとの差を縮めるのに貢献するとの声もある。

日本のゲーム開発業者は既にグーグルの翻訳支援を受けたり、スト アで蓄積した各地の詳細な利用データを閲覧できるという。グーグルの オンラインストア「グーグル・プレイ」のアジア太平洋地域を統括する エンジニアリング・ディレクター、クリス・ヤーガ氏が9日、都内でブ ルームバーグとの取材で明らかにした。日本のほか韓国でもアプリ開発 業者を支援するチームを強化している。

米調査会社アップアニーによると、7月のグーグル・プレイの世界 売上高ランキングでは国内スマホゲームメーカーのガンホー・オンライ ン・エンターテイメント、コロプラ、ミクシィなど5社が上位10位に入 った。グーグルはこうしたゲームアプリメーカーの海外進出を支援する ことで、プラットフォームとしての収入増加につなげたい考えだ。

いちよし経済研究所の納博司主席研究員は、「グーグル・プレイが 日本に力を入れることはユーザーにとっても非常にプラスになり、市場 の活性化につながる」と評価。日本のゲームメーカーを支援することで 「アップルのアップストアとの差を縮められる可能性がある」と述べ た。そのためにはグーグルとしては一段と開発業者の自由度を高めるこ とが必要だと指摘した。

東アジアで6割

サイバーエージェントが7月末に行った調査によると、日本は東ア ジアで最大のスマホゲーム市場で、13年の市場規模は5468億円だった。 2位は中国本土(香港除く)の2100億円、そして3位に韓国の1150億円 が続く。東アジア全体で14年には市場規模は1兆円を突破し、日本がそ の6割を占めると予想している。

ヤーガ氏は「日本では常に素晴らしいコンテンツが生み出されてい る」と述べた上で、「ゲームは長い間据え置き型ゲーム機でしか楽しめ なかった」が、いまは基本ソフト(OS)「アンドロイド」というプラ ットフォームを通じて、「私たちはそのコンテンツを10億人の人々に届 けようとしている」と語った。

開発業者のグーグル・プレイでのアプリやアプリ内のアイテムの売 り上げから、30%が手数料としてグーグルに支払われる。クレディスイ スのアナリストのステファン・ジュ氏らは4日付のリポートで、グーグ ル・プレイの売上高は2014年に44億ドル(約4700億円)に達すると予想 している。

ヤーガ氏によると、日本のほか韓国も「強力なゲーム文化」があ り、魅力的なスマホゲーム市場だという。同社は先月、韓国でアプリ開 発を手掛ける新興企業を支援するプログラムを開始すると発表してい る。

課題は中国市場

日本のゲームアプリは中国でも人気で、中国語版の配信や現地企業 との共同開発などが進められている。8月にバンダイナムコゲームスは 現地のソーシャルメディア最大手のテンセントと共同開発で、日本の人 気アニメキャラクターを使ったスマホゲームを15年に中国で配信すると 発表している。

世界でグーグルの「アンドロイド」のシェアは7割を超えるが、グ ーグル・プレイについては、中国市場では当局の規制によって事実上使 えない状態。中国では「360応用」、「小米市場」、「91助手」など現 地のアプリストアが優勢だ。

ヤーガ氏は中国市場について、「話せることはない。現状グーグ ル・プレイは中国で提供されていない」とだけ述べ、詳細なコメントを 避けた。

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