中国:8月のインフレ率また鈍化-デフレ環境は深刻との指摘

中国の8月の消費者物価指数 (CPI)は4カ月ぶりの低い伸びにとどまり、生産者物価指数 (PPI)は2年6カ月連続でマイナスとなった。不動産市場が低迷す る中、当局が景気下支えのために追加刺激策を講じる余地が広がった。

国家統計局が11日発表した8月のCPIは前年同月比2%上昇。7 月の2.3%上昇から伸びが鈍化し、ブルームバーグ・ニュースがまとめ た市場予想中央値(2.2%上昇)も下回った。8月のPPIは前年同月 比1.2%低下。予想中央値は1.1%低下、7月は0.9%低下だった。

この日の物価指標は中国の内需の弱さを示す新たな材料となった。 今週発表の8月の貿易統計で輸入が予想に反して減少するなど、追加刺 激策が発動される可能性は高まっている。李克強首相は10日、天津で開 幕した世界経済フォーラムで、中国経済はハードランディングを避けら れると述べ、7.5%前後の成長率など2014年の主要な経済目標達成にあ らためて自信を示した。

UBSの中国経済調査責任者、汪涛氏(香港在勤)は「この日の統 計は誰もが知っていることを裏付けた。つまり、景気が依然として弱い ということだ」と指摘。「当局は成長安定に向けた措置を打ち出してき た。この状況は間違いなく続くだろう」と述べた。

PPIは1997-99年以降で最も長く前年同月の水準を割り込んでい る。統計局は産業需要の見通しは楽観できず、一部業界は過剰生産能力 のために依然として値下げ圧力に直面していると分析した。

みずほセキュリティーズアジアのアジア担当チーフエコノミスト、 沈建光氏(香港在勤)は電子メールで、「このデフレ環境は非常に深刻 だ」と指摘。8月のインフレ統計は「追加緩和余地が十分にあること、 当局が今後、政策緩和をより積極的に進めること」を示唆するとの見方 を示した。

統計局は8月のPPI低下について、原油や石炭、鉄鋼、セメント などの価格下落が影響したと説明した。

原題:China Inflation Eases as Producer-Price Deflation Deepens (1)(抜粋)

--取材協力:Ailing Tan、Stephen Tan、Nerys Avery.

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