NY外為:ドル買い優勢-スコットランド懸念後退でポンド高い

ニューヨーク外国為替市場では、ド ル買いがやや優勢。ドル指数は14カ月ぶり高水準に上昇した。市場で は、米金融当局が来年半ばまでに利上げするとの観測が広がっている。

ポンドは主要16通貨に対して上昇。スコットランドの英国からの独 立の是非を問う住民投票を1週間後に控え、最新の世論調査では賛成派 が反対派を下回った。カナダ・ドルは下落。カナダの住宅市場に減速の 兆候が示されたことが手掛かり。ドルは対ユーロでは一時値下がり。先 週の新規失業保険申請件数が予想外に増加したことに反応した。

インタラクティブ・ブローカーズ(コネティカット州グリニッチ) のチーフマーケットアナリスト、アンドルー・ウィルキンソン氏は失業 保険申請について、「週ごとの変動は見られるだろう。だが労働市場は 回復しているというのが現実だ」と指摘。「1回の細かいデータで何か が変わるということはないだろう」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット 指数は前日比0.3%上昇の1049.84。一時1049.94と2013年7月以来の高 水準を付けた。これで4日続伸となる。失業保険申請件数の発表後は一 時下げる場面もあった。

ドルは対ユーロでほぼ変わらずの1ユーロ=1.2925ドル。一 時0.3%安となった。対円では0.2%高の1ドル=107円11銭。一時107 円20銭と、08年9月以来の高値を付けた。ユーロは対円で0.3%上げて 1ユーロ=138円43銭。

ポンド上昇、カナダ・ドル下落

スコットランドの英国からの独立の是非を問う住民投票は18日に行 われる。調査会社ユーガブが実施した最新の世論調査によれば、反対 が52%と、賛成を4ポイント上回った。これに反応し、ポンドは上げを 拡大した。週末に公表された同社の調査では賛成派のリードが示され、 ポンド相場が下落した。

グラスゴーのデーリー・レコード紙の委託でサーベーションが先に 実施した調査では、賛否を保留する有権者を除くと、反対が53%と賛成 の47%を6ポイント上回った。

ポンドは0.3%高の1ポンド=1.6255ドル。前日は一時1.6052ドル と、昨年11月以来の安値に下げた。

カナダ・ドルは4月以来の安値に下落。7月の住宅価格指数が前月 比横ばいとなったことなどが手掛かり。

カナダ・ドルは0.9%安の1米ドル=1.1035カナダ・ドル。一 時1.1059カナダ・ドルを付けた。

ブルームバーグ相関加重指数によると、カナダ・ドルは過去3カ月 間に2.5%上昇と、先進10カ国の通貨中で2番目に良いパフォーマンス となった。最も良かったのはドルで4.3%上昇。一方ユーロは0.9%安、 円は1.1%下げた。

日銀総裁

円は対ドルでほぼ6年ぶりの安値を付けた。日本銀行の黒田東彦総 裁は安倍晋三首相との会談で、量的緩和をしっかり続け、2%の物価安 定目標達成に向けて全力を挙げていることを説明したと述べた。総裁は さらに、「仮に目標達成に困難をきたす状況が出てくれば、ちゅうちゅ なく追加緩和であろうと何であろうと政策調整を行う用意がある」こと を首相に伝えたという。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は前週比1万1000件増の31万5000件。これは6月28日以来の高水準。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は30万件だ った。先週分の統計にはレーバーデーの祝日が含まれる。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は06年以来となる政策金利引き 上げのタイミングを検討しており、金利の道筋に関するガイダンスを変 更するかどうか議論している。FOMCは来週16-17日に会合を開く。

フェデラルファンド(FF)金利先物動向によれば、FOMCが来 年7月までに少なくとも0.5%に利上げする確率は61%。8月末時点で は52%だった。

原題:Dollar Rises to 14-Month High on Fed Speculation; Pound Climbs(抜粋)

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