日本株は4日続伸、107円乗せ円安を好感-自動車や通信、金融

東京株式相場は4日続伸。米国の景 気改善と金利上昇を背景に、為替市場で6年ぶりの1ドル=107円台ま でドル高・円安が進み、企業業績への期待が広がった。自動車やゴム製 品など輸出関連が高く、保険や銀行など金融、情報・通信株も高い。

TOPIXの終値は前日比4.45ポイント(0.3%)高の1311.24、日 経平均株価は120円42銭(0.8%)高の1万5909円20銭。TOPIXは終 値でことしの高値を連日で更新、日経平均は1月10日以来、8カ月ぶり の高値水準となった。

三菱UFJ投信の宮崎高志戦略運用部長は、「景気改善から米金融 政策が出口に動いていることを評価し、米金利と為替が動いてきてい る」と指摘。今の米金利は低過ぎると見る上、「日本株は米金利と連動 性が高いため、米金利高・ドル高はフォローな環境だ」と言う。

この日のドル・円相場は、午後に入り一時1ドル=107円4銭 と2008年9月以来の107円台を付けた。米長期金利の上昇を背景とした 日米金利差の拡大から、ドル買い・円売り圧力が強まっている。

来週16-17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が迫る中、来年 の利上げ時期をめぐる投資家の推測が甘過ぎるとの観測が続き、きのう の米国債は5日続落、10年債利回りは2.54%と8月1日以来の水準に上 昇した。「米国の景況感は良いが、日本は悪過ぎる。現在の景況感から 判断して米10年債利回りは3%を超えてもおかしくない」と、いちよし アセットマネジメントの秋野充成執行役員はみる。

出遅れ金融を見直し、大型株シフト

保険や銀行、証券など金融株が業種別上昇率の上位に並んだ。岡三 オンライン証券の伊藤嘉洋チーフストラテジストは、株価指数が高値圏 となる中、「中小型株を外し、出遅れの大型株を買う動きがある」と話 す。また、日本銀行の追加金融緩和への期待や金利の上昇が、出遅れ感 のある金融株の刺激材料になっているとした。

東証1部の時価総額、流動性上位30銘柄で構成されるTOPIXコ ア30指数が0.8%上昇した半面、時価総額が相対的に小さい銘柄群のス モール指数は0.2%下げた。

消費税率10%への引き上げ判断を年末に控え、安倍晋三首相と日本 銀行の黒田東彦総裁がきょう約5カ月ぶりに会談した。黒田総裁は会談 後、首相から経済について特別な指示はなかったと発言。BNPパリバ インベストメント・パートナーズの清川鉉徳運用本部長は、「今のマク ロ環境を考えたとき、弱ければ弱いほど日銀は動けるという議論が出て くる。消費者物価は10-11月に前年比で鈍ってくる可能性があり、年内 の緩和は半々」との見方を示している。

東証1部33業種は情報・通信、保険、電気・ガス、銀行、輸送用機 器、証券・商品先物取引、ゴム製品、海運など22業種が上昇。建設や倉 庫・運輸、小売、食料品、陸運、化学など金融以外の内需関連を中心 に11業種は安い。

売買代金上位ではソフトバンク、三井住友フィナンシャルグルー プ、ソニー、アイフル、グリー、第一生命保険、スズキが高く、上期業 績計画を増額したOKIは急伸。これに対しセブン&アイ・ホールディ ングス、富士通、アサヒグループホールディングス、セイコーエプソ ン、大成建設は下げた。東証1部の売買高は21億3187万株、売買代金は 2兆905億円。値上がり銘柄数は817、値下がりは840。

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