米国債:5日続落、6月以来で最長の連続安-早期利上げ警戒

10日の米国債は5日続落。過去3カ 月で最長の連続安となった。来年の利上げ時期をめぐる投資家の推測が 甘過ぎるとの懸念が広がっている。

10年債利回りは1カ月ぶりの高水準。10年債の入札(210億ドル) では海外からの需要が高かった。米金融当局が資産購入プログラムを終 了させつつある中で、欧州中央銀行(ECB)が追加刺激策を発表した ことが影響し、米国債のパフォーマンスは今四半期に入り低迷してい る。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツの米債券金利責任者、トー マス・ディガロマ氏は、「米金融当局の政策をめぐっていくらか神経質 になっている」と述べ、「量的緩和の終了が近づいているが、当局が若 干タカ派的なことを示すリスクは常にある。全般的に世界の金利が底を つけ始めているのが分かる」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の2.54%。一時は8月1日以来の高水準となった。同 年債(表面利率2.375%、2024年8月償還)価格は10/32下落して98 17/32。10年債が前回5日続落したのは6月4日までの5日間だった。

入札結果

財務省が実施した10年債入札の結果によると、最高落札利回り は2.535%。プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)22社 のうち6社が示した予想と一致した。投資家の需要を測る指標の応札倍 率は2.71倍で、過去10回の平均値と同じだった。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札比率は53%。2011年12月以 来の最高だった。過去10回の平均値は45.3%だった。

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオン (ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・サリ バン氏は「入札はかなり好調だった。間接入札の強い需要を見ると、相 対価値を重視する海外の投資家はまだ利回りが2.5%を超える10年債に 投資妙味を見いだしている可能性が高いことを示している」と述べた。

今週は計610億ドルの入札が実施される。11日は30年債の入札(130 億ドル)が予定されている。

ブルームバーグとEFFASが調査するソブリン債26市場の中で米 国債の今四半期のリターンは0.4%と、最低だった。ブルームバーグと EFFASが調査する144の国債指数の中で、償還期限3-5年の米国 債リターンもマイナス0.2%と最も悪い。

経済統計予想

ブルームバーグがまとめた予想によると、11日発表される週間新規 失業保険申請件数は前週比で減少が見込まれている。商務省が12日発表 する8月の米小売売上高は前月比0.6%増と予想されている。

2年債と10年債の利回り格差は197bpと、8月18日以来の最大に 広がった。

サンフランシスコ連銀の研究者はリポートで、「FRBのガイダン スが現在と今後のデータの両方にどれだけ左右されるかを一般の人々が 十分重視していない可能性がある」と指摘した。

先物市場動向によると、当局が2015年9月までに政策金利を少なく とも0.5%に引き上げる確率は79%となっている。8月29日は73%だっ た。

原題:Treasuries Fall 5th Day in Longest Slump Since June on Fed View(抜粋)

--取材協力:Anchalee Worrachate、Lukanyo Mnyanda.

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