オバマ米大統領、シリア領内の「イスラム国」拠点空爆を準備

オバマ米大統領はイラク国内の過激 派武装組織「イスラム国」を標的とした空爆をシリア領内まで拡大させ る準備を整えている。

オバマ政権は外国人が戦闘員としてイスラム国に参加するのを阻止 する措置や、シリアの穏健派反政府勢力への支援拡大も検討している。 大統領はまた、シリアの一部反政府グループに対する軍事訓練や武器供 与で5億ドル(約530億円)の資金拠出をあらためて議会に求めてい る。

米国は既にシリア上空の偵察を強化した。空爆の精度を上げるのに 必要なリアルタイム情報を得るためだ。

元米下院情報特別委員長のジェーン・ハーマン氏は「政府はシリア をこの計画の対象に含める必要があることを承知している」とした上 で、「大統領はあらゆる選択肢を真剣に検討している」と語った。

オバマ大統領は米東部時間10日午後9時(日本時間11日午前10時) からのテレビ演説でイスラム国に対する戦略を説明する。

イスラム教スンニ派の過激派組織であるイスラム国はこの数カ月の 間にイラク国内で勢力を拡大。さらに2人の米国人ジャーナリストを殺 害するなどテロを続けており、米国内ではテロへの警戒が強まるととも に、オバマ大統領は議員らからイスラム国に対処する計画を説明するよ う求められた。

オバマ大統領は1年前、化学兵器使用が疑われるシリアのアサド政 権に対する空爆の議会承認を求める準備を進めたが、その時の国内世論 は冷ややかだった。しかし現在、世論は空爆支持に傾いた。9日に公表 されたABCニュースとワシントン・ポストの世論調査ではシリアでの 空爆を支持するとした回答が65%と、1年前の2倍強となった。

原題:Obama Preparing to Expand Offensive Against Islamic State (2)(抜粋)

--取材協力:Angela Greiling Keane、Heidi Przybyla、Roxana Tiron、Kathleen Hunter、Terry Atlas.

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