ユーロ参加国の国債総じて下落-ECB資産購入への期待後退

欧州債市場ではユーロ参加国の国債 が総じて下落。欧州中央銀行(ECB)が民間の資産を購入する計画を 先週発表したものの、完全に実行する手段は欠いているとの見方が強ま った。

スペイン国債の下げが特に目立った。スコットランド独立の是非を 問う住民投票が18日に迫り、スペインからの独立を目指すカタルーニャ 自治州の動向に注目が集まっている。ドイツ10年債は3日続落。同国が この日実施した10年債入札で、落札利回りは過去最低となった。イタリ アは11日、2017年から30年にかけて満期を迎える国債最大70億ユーロの 入札を控えている。

BNPパリバの債券ストラテジスト、イオアニス・ソコス氏(ロン ドン在勤)は「ECBをめぐっては、これまでの熱狂が冷める動きがあ る」とし、「ECBがどうやってバランスシートを拡大して2012年の水 準に戻すつもりなのか、市場は依然として疑問視している。それに加 え、9月はユーロ圏で全体的に債券発行が再び見られる」と述べた。

ロンドン時間午後4時17分現在、スペイン10年債利回りは前日比7 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.27%。同国債(表 面利率2.75%、2024年10月償還)価格は0.685下げ104.265。ドイツ10年 債利回りは1bp未満上昇して1%。

スペイン10年債のドイツ債に対する上乗せ利回りは2bp拡大し て122bp。今月8日には110bpと、10年5月以降で最小となってい た。

スペイン10年債利回りはこの日2.31%と、8月25日以来の高水準に 達する場面もあった。カタルーニャは11日に「ディアダ」と呼ばれる祝 日を迎え、自治州の独立を目指す示威行動が繰り広げられる。同州は11 月9日に分離独立の是非を問う住民投票を実施する予定。

原題:Euro-Area Bonds Drop Amid Concern ECB Stimulus Will Be Too Small(抜粋)

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