スコットランドよ英国捨てないで、3党首が最後のお願い

政治スケジュールはぐちゃぐちゃ、 未来も危うい状況だ。英3大政党の党首らが10日とうとう、スコットラ ンドにお願いにやってきた。どうか英国を捨てずに独立の崖っぷちから 引き返してほしいと-。

独立を問う18日の住民投票についての世論調査は賛成・反対両派の 拮抗(きっこう)を示唆し、結果は予断を許さない。独立すればスコッ トランド経済が立ち行かないという脅しの効果が見えない中で、英国の 政治家らはムチからアメに戦術を変えた。

9日にはロンドンの官庁ビルに青字に白のX字のスコットランド旗 が掲げられた。この日10日には保守党党首のキャメロン首相、自由民主 党党首のクレッグ副首相、野党労働党のミリバンド党首が議会出席を取 りやめ、3人でスコットランド入り。その目的は、心を決めていないス コットランド人に訴えかけることだ。

キャメロン首相はエディンバラで聴衆に、「頭から出てくる理屈は 聞き飽きたかもしれないが、心が訴えることも重要だ」と語り掛け、 「スコットランドが国家であるかどうかを問う投票ではない。スコット ランドは国である。しかしながら、300年にわたって英国の家族の一員 だった」と持ち上げた。

7日に公表されたユーガブの世論調査が、独立賛成派のリードを示 した。307年続いた連合王国が分裂することもあり得ると、世界が気付 いた瞬間だった。9日のもう一つの調査でも両派は拮抗していた。

キャメロン首相がエディンバラを訪れている間、クレッグ副首相は 南のボーダーズを訪ね、ミリバンド党首は労働党の牙城であるグラスゴ ーで演説。

しかし、アメ戦術の効果が心配になる縁起の悪い出来事もあった。 首相官邸に掲げようとしたスコットランド旗が、9日の1回目の試み時 に落ちてしまったのだ。また、労働党のジム・マーフィー議員が8日エ ディンバラの街角で独立反対を呼び掛ける演説をしていると、通りかか った44歳のクレジットカード販売員のジョン・ブレキャンさんから、ス コットランド人に「自由を!」とのやじが飛んだ。議員に向けて卵が投 げつけられる場面もあった。

--取材協力:Thomas Penny、Svenja O’Donnell.

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