米ゴールドマン:鉄の時代終えんへ-「劇的な」鉄鉱石下落で

米ゴールドマン・サックス・グルー プは、今年が「鉄の時代」の終えんを告げる年になるとの見通しを示し た。鉄鉱石価格は今年、供給が需要を上回ったため予想より早い時期に 下落したとし、価格が回復する可能性は低いとの見方を示した。

アナリストのクリスチャン・レロング氏とアンバー・カイ氏は10 日、「鉄の時代の終えん」と題するリポートで、今年は「新規生産能力 がついに需要の伸びに追い付き、利益幅が歴史的平均値に戻り始める転 換点である」と指摘。ゴールドマンは、海上輸送される鉄鉱石の2016年 の価格予想を1トン当たり82ドルから79ドルに、17年の見通しについて は85ドルから78ドルに、それぞれ下方修正した。来年の予想は80ドルに 据え置いた。

競争力の低い鉱山が閉鎖を余儀なくされる一方、英・オーストラリ ア系リオ・ティント・グループなどの大手生産会社が、増産が価格下落 の影響をしのぐと見込んで低コストの生産を増やしたため、鉄鉱石価格 は今年、弱気相場入りした。ゴールドマンによると、価格は予想より早 く下落した。同行は昨年11月に、鉄鉱石価格が今年、少なくとも15%下 げる可能性が高いと予想していた。

レロング氏とカイ氏は「価格下落は劇的だが、中国の需要見通しが 弱く供給過剰には構造的な性格があるため、価格が回復する可能性は低 い」と予測。「鉄鉱石と鉄鋼の価格下落が需要を実質的に押し上げる可 能性は低い。その代わり、中国の鉄鋼生産のピークがさらに近づくだろ う」と述べた。

原題:Goldman Calls End to Iron Age After ‘Dramatic’ Drop in Price (1)(抜粋)

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