【今日のチャート】FRBからECBに-新興市場のけん引役

欧州中央銀行(ECB)が米連邦準 備制度理事会(FRB)に代わり新興市場にとって最も大きなけん引役 となっている。ユーロ圏の借り入れコスト引き下げが、ブラジルからポ ーランドに至る債券相場の押し上げにつながっている。

今日のチャートは下段で、新興市場とユーロ圏の債券利回りの90日 相関係数が5月の0.18から0.52に上昇したことを示した。ブルームバー グとJPモルガン・チェースのデータを基にまとめた。相関係数が1に なると、両者が全く同じ動きをすることを意味する。チャート上段で は、ユーロ圏の債券利回りを水色で、新興市場の債券利回りを白で表し た。

ECBが6月に経済成長を促すため中銀預金にマイナス金利を導入 して以後、新興国の債券は欧州債と共に値上がり。投資家は利回りが高 めの新興国資産の購入に動いている。ドラギECB総裁は今月4日、3 つの主要政策金利を全て引き下げ、少なくとも7000億ユーロ(約96兆 円)規模の刺激策を示した。FRBが量的緩和策を縮小しているのとは 対照的だ。

ゴールドマン・サックスのチーフ市場エコノミスト、ドミニック・ ウィルソン氏は8日のリポートで、「超低水準の資金調達コストの期間 が伸び、欧州の金融原動力が新興市場債にとってより重要なけん引役に なっている。欧州が今座っているのは米金利市場より大きな影響を与え る運転席だ」と記し、これが新興市場の債券と株式を支えるとしてい る。

原題:ECB Replaces Fed as Driver of Emerging Markets: Chart of the Day(抜粋)

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