【個別銘柄】九州電や東芝高い、今仙電は急騰、住友鉱は安い

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は次の通り。

九州電力(9508):前日比4.5%高の1103円。原子力規制委員会 は10日、川内原子力発電所1、2号機の設置変更許可の審査書を了承し た。新規制基準では初めて。原発再稼働に向けた動きと受け止められ、 四国電力(9507)も2.1%高の1345円となるなど電気・ガスは東証1 部33業種の上昇率トップ。

今仙電機製作所(7266):400円(21%)高の2316円でストップ 高。子会社の今仙技術研究所と名古屋工業大学が共同で開発したモータ ーなどの動力を使用しない歩行支援機「ACSIVE(アクシブ)」につい て、9日から発売を開始。今後の需要拡大を見込む買いが膨らんだ。

東芝(6502):2.6%高の483.6円。東芝と米サンディスクは9日、 NANDフラッシュメモリーを製造する四日市工場の第5製造棟が竣 工、新しい第2製造棟の起工式も行ったと発表した。第5では今月か ら15nmプロセスを採用した製品の量産を開始、新第2は3次元構造の3 Dメモリーの専用設備の設置スペース確保のために建設し、2016年前半 に全体が竣工予定だ。製品供給能力の増加につながるとみられた。

楽天(4755):4.9%高の1316円。米ネット通販関連会社のイーベ イツを約1050億円で買収したことについて、野村証券は戦略的にポジテ ィブと評価、投資判断「買い」、目標株価1700円を継続した。

住友金属鉱山(5713):3.8%安の1664円。9日のロンドン金属取 引所(LME)のニッケル相場は、前日比5%安と約4カ月ぶりの下落 率となった。中国への最大の供給国であるフィリピンが、鉱石の輸出を すぐに禁止することはないとの観測が広がったため。春先以降のニッケ ル市況高の中で、マージン縮小への抵抗力が相対的に強いとみられてい た同社に売り圧力が強まった。対照的に、大平洋金属(5541)は3.7% 高の423円。

日本製紙(3863):1.3%安の1694円。SMBC日興証券は9日、 目標株価を2150円から1850円に下げた。投資判断は「2(中立)」を継 続。コート紙・微塗工紙を中心とする印刷用紙の内需が同証想定より弱 いとし、15年3月期の営業利益予想を445億円から会社計画の400億円を 下回る370億円に減額した。来期も470億円から430億円に修正。

日立金属(5486):4.2%高の1902円。野村証券は9日、投資判断 「買い」を継続、目標株価は1910円から2390円に上げた。買収した米鉄 鋳物メーカーのワウパカ・ファウンドリーの業績が下期から反映される とし、同証による15年3月期営業利益予想を750億円から790億円、来期 を810億円から920億円に増額。ワウパカについては優れた技術力に加 え、労働組合がないなど経営管理がしやすい点などを評価した。

ビットアイル(3811):9.5%安の619円。14年7月期の連結営業利 益は前の期比12%減の27億500万円だった、と9日に発表。クラウドサ ービス、インテグレーションサービスを中心に売上高は5%強伸びた が、電力料金の上昇などが響いた。15年7月期も前期比3.9%減の26億 円と、小幅ながら連続減益を計画。

オイレス工業(6282):3.5%安の2528円。7月29日の取締役会で 決めた上限100万株、金額で25億円の自社株買いを終了すると10日午前 に発表。8月1日から9日までに取得した自社株は累計で96万5100 株、24億9986万円だった。当面の需給好転期待が剥落した。

コーセル(6905):4.6%高の1427円。6-8月期(第1四半期) の連結営業利益は前年同期比16%増の10億2800万円だった、と10日午前 に発表。携帯基地局など通信インフラ向け設備の需要拡大で、スイッチ ング電源が伸長、検体機器など医療機器向けも堅調だった。

モリタホールディングス(6455):9.2%高の1115円。水を使わず に窒素で消火する装置を開発した、と10日付の日本経済新聞朝刊が報 道。原子力発電所などでの利用を見込むとし、今後の需要拡大観測が広 がった。

東建コーポレーション(1766):2.7%高の4835円。5-7月期 (第1四半期)の連結営業利益は前年同期比43%増の16億9500万円だっ た、と9日に発表。建設事業で完成工事高が増え、不動産賃貸事業では 管理物件数の増加に伴う家賃、管理料収入の増加が寄与した。

UMNファーマ(4585):7.7%高の3500円。いちよし経済研究所 は9日、投資判断を新規に「買い」、株価フェアバリューを5600円とし た。季節性組み換えインフルエンザワクチン「UMN-0502」の国内承認 を15年12月期の4-6月期(第2四半期)と予想。投資回収期入りを見 込み、同証による15年12月期営業損益予想を12億円の黒字、再来期を15 億4000万円の黒字とした。会社側の今期計画は32億1000万円の赤字。

ミロク(7983):80円(22%)高の436円でストップ高。14年10月 期の連結営業利益計画を5億9000万円から8億5000万円に上方修正す る、と9日に発表。猟銃事業、工作機械事業が順調に推移、猟銃では付 加価値の高い製品の販売増なども寄与し、前期比では3.8%減益が一 転、39%増益になる。

菊池製作所(3444):4.6%安の6380円。5-7月期(第1四半 期)の連結営業損失は1億8300万円と、前年同期の1億4100万円から赤 字がやや拡大したと9日に発表。収益柱の情報通信機器、精密電子機器 メーカー向けを中心とした試作・金型事業で、一部企業の新機種開発投 資が低調だった影響を受けた。

CSSホールディングス(2304):3.9%安の344円。14年9月期の 連結営業利益計画を2億9600万円から1億2000万円に下方修正する、と 9日に発表。スチュワード(給仕)管理事業での大型案件の開始時期の 遅れ、総合給食事業での大型案件の終了などによる売り上げの下振れに 加え、仕入原価の上昇、賃金見直しの影響もあった。前期比では51%増 益が一転、39%減益になる。

トランスジェニック(2342):7.1%高の480円。中国の遼寧MEDIバ イオテクノロジー社と、泌尿器がんマーカーによるがん診断薬開発を目 的としたトランスGの抗体使用に関するライセンス契約を結んだ、と10 日午後に発表。中国での体外診断薬市場への展開を目指すとし、業容拡 大につながるとみられた。

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