【テクニカル分析】豪ドルが200日線割れ、主要国そろい米ドル高鮮明

オーストラリア・ドルが対米ドル で200日移動平均線を割り込んでいる。これで全主要通貨が200日線を下 回ったことになり、米ドル高の流れに一段と弾みが付く可能性がある。

豪ドルは10日のアジア市場で一時、1豪ドル=0.9163米ドルまで下 落。現在は0.9182米ドルに位置する200日線を3月下旬以来、初めて下 回った。

IGオーストラリアのクリス・ウェストンチーフ市場ストラテジス トは、豪ドルがレンジの下限である0.92米ドルを下回って引ければ、 「戻り売りをしようと期待していたテクニカルトレーダーの一群が新た に現れるだろう」と指摘。豪ドルは0.90米ドルまで下落余地が広がると 予想している。

200日線は過去200日間の終値の平均を結んだ線で、長期トレンドを 示す。豪ドルは今四半期、主要10通貨で唯一200日線を一度も下回らず に推移していた。米国の利上げ前倒し観測を背景に、主要10通貨に対す るドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は昨年7月以 来の水準に上昇。10日午後零時半現在の豪ドルは0.9171米ドル前後で推 移している。

ブルームバーグ・データによると、豪ドル・米ドルのMACD(移 動平均収束拡散法)は9日にその移動平均線であるシグナルラインを下 回り、弱気サインの「デッドクロス」を形成した。前回出現したのは7 月29日で、豪ドルはその後の約2週間で最大1.9%下落した。

ウェストン氏は、「米ドルは他通貨全てに対して素晴らしい上昇を 見せてきて、人々は『今、何に対して米ドルが買えるだろう』と話して いる」と指摘。「ユーロもポンドも売られ過ぎているので、人々は今、 対豪ドルでのドルの上昇バイアスに関心を向けている」と言う。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE