NY外為:ポンドが上昇、ドルは106円台後半

ニューヨーク外国為替市場では、ポ ンドがドルに対し10カ月ぶり安値から上昇。スコットランド独立をめぐ る世論調査で賛成派の後退が示されたことが背景にある。

ドルは円に対し2008年以来の高値に上昇。対ユーロでも値上がりし た。米金融当局が15年半ばに利上げするとの観測が強まったことが手掛 かり。スイス・フランはドルに対し1年ぶり安値に下落。対ユーロでも 軟化した。スイス国立銀行(中央銀行)の代理委員が、フラン相場の上 限が脅かされる場合はマイナス金利は依然として同中銀の選択肢だと述 べたと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じたこと に反応した。

カナディアンフォレックスの為替ストラテジスト、ケン・ウィルス 氏(トロント在勤)は「世論調査の結果に左右される形で、ポンドは行 きつ戻りつの展開が続くだろう」とし、「ほかにも極めて多くのイベン トが同時に進行している。ボラティリティは正常になりつつある」と続 けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ポンドは対ドルで0.7%高の1ポ ンド=1.6211ドル。一時1.6052ドルと、昨年11月15日以来の安値を付け た。月初来では前日の段階で3%下げており、これは主要16通貨中で最 大の下落率。

この日のドルは対円で0.6%上昇し1ドル=106円86銭。一時106 円89銭と、08年9月以来の高値を付けた。対ユーロでは0.2%上げて1 ユーロ=1.2917ドル。ユーロは対円で0.5%上昇し1ユーロ=138円03 銭。

ボラティリティ上昇

為替市場のボラティリティは高まった。ドイツ銀行の通貨ボラティ リティ指数は7.8%に上昇。7月21日には4.9%に下げていた。

RBSセキュリティーズ(コネティカット州スタンフォード)の為 替ストラテジスト、ブライアン・デンジャーフィールド氏は「9月の FOMC会合は相場を動かす大きな材料となり、ドル先高観が再び強ま る可能性がある」と指摘した。

フェデラルファンド(FF)金利先物動向によれば、FOMCが来 年7月までに少なくとも0.5%に利上げする確率は61%。8月末時点で は52%だった。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は1047.26。一時1049.73と、13年7月以来の高水準を付けた。 今月に入り1.7%上げている。

カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース (CIBC)の為替戦略責任者、ジェレミー・ストレッチ氏(ロンドン 在勤)は「ボラティリティが顕著に高まり、水準は大幅に上昇した」と し、「ドルには引き続き順調に買いが入っているようだ」と述べた。

フラン、ポンド

フランは対ドルで0.4%安の1ドル=0.9367フラン。一時0.9396フ ランと、13年9月以来の安値を付けた。対ユーロでは0.3%安の1ユー ロ=1.2099フラン。一時1.2119フランと、8月15日以来の安値を付け た。

WSJによれば、スイス中銀のモーザー代理委員は会議で、必要で あればマイナス金利を「使うと常に表明してきた」と述べた。

ポンドは主要31通貨全てに対して上昇。18日に行われるスコットラ ンド独立の是非を問う住民投票をめぐっては、調査会社サーベーション がデーリー・リコード紙向けに実施した世論調査で独立賛成派が47%、 反対派は53%だった。

先週末にユーガブが実施した世論調査では賛成派が反対派を上回っ ていた。

原題:Pound Climbs After Signal Scots May Vote for U.K.; Dollar Gains(抜粋)

--取材協力:Ksenia Galouchko、Paula Sambo.

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