米国株:続落、早期利上げを警戒-アップルは上げを失う

米株式相場は続落。S&P500種株 価指数は1カ月ぶりの大幅安となった。利上げ開始時期が予想よりも早 くなるとの懸念から、売りが優勢になった。

スクリーンを大きくした新型「iPhone(アイフォーン)」な ど新製品を発表したアップルは一時4.8%上昇した後、上昇分を失っ た。大型ハイテク株で構成するナスダック100指数の中では、ナビゲー ション機器メーカーのガーミンやアマゾン・ドット・コムの下げが目立 った。月間の売上高が予想を下回ったマクドナルドは1.5%安。ハッカ ー攻撃を受けたことを確認したホーム・デポは2.1%下げた。

S&P500種株価指数は0.7%下げて1988.44と、8月5日以来の大 幅安。ダウ工業株30種平均は97.55ドル(0.6%)安い17013.87ドルで終 えた。ナスダック100指数は0.8%下落。小型株で構成するラッセル2000 指数は1.2%安と、7月31日以降で最大の下げ。

ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ株式ストラ テジスト、ジョン・マンリー氏は「米金融当局が早過ぎる時期に利上げ に踏み切るとの懸念がなお強いが、早期利上げから得るものは何もない と思う。早過ぎる引き締めは米国のみならず、世界経済をも再びリセッ ション(景気後退)に引き込むだろう」と述べた。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は債券購入プログラムを縮小 し、利上げ開始の時期を探る中、景気動向を見極めようとしている。次 回FOMC会合は16-17日。

エコノミスト調査によれば、今週発表の経済指標は週間新規失業保 険申請件数が減少、小売売上高は増加が見込まれている。

グリーンスパン氏

ブラックロックでファンダメンタルフィクストインカムの最高投資 責任者(CIO)を務めるリック・リーダー氏はリポートで、労働市場 の改善とインフレ兆候を背景に、FOMCが借入コストの引き上げに向 かうとの見方を示した。一方、アラン・グリーンスパン元米連邦準備制 度理事会(FRB)議長は、建設業界の低迷によって米景気回復が妨げ られていると指摘した。

ウォール街のストラテジストの間ではS&P500種の目標引き上げ が相次いでいる。この日はウェルズ・ファーゴのジーナ・マーティン・ アダムズ氏に加え、カナコード・ジェニュイティ・セキュリティーズの ストラテジスト、トニー・ドワイヤー氏がS&P500種の見通しを上方 修正した。前日にはモルガン・スタンレーとドイツ銀行が予想を引き上 げ、ゴールドマン・サックスのポートフォリオ戦略グループは世界の株 式市場の短期的な動向をめぐる見方をプラス方向に変更していた。

小動き続く

ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種は14営業 日連続で0.5%以下の動きにとどまっている。これは1995年以降で最 長。10%を超える調整局面も3年間経験していない。

S&P500種のセクター別では全10業種が下落。金融と公益事業、 通信サービスの下げが目立った。ハイテク株は一時0.7%上昇した が、0.6%安で終えた。

アップルは前週記録した取引時間中の最高値103.74ドルにあと1ポ イント未満に迫ったが、0.4%安の97.99ドルで終了した。アップル株は 新製品の発表日に下落する傾向がある。年初からでは22%高と、S& P500種の7.6%高を上回っている。

原題:U.S. Stocks Decline as Rate Concerns Grow, Apple Rally Fades(抜粋)

--取材協力:Sofia Horta e Costa.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE